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2017年6月27日 (火)

『逆光の頃』

7月8日から全国で順次公開される映画、
逆光の頃』を観て来た。
詳しいことは公式ページで。

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漫画『逆光の頃』が原作なのだが、
全く知らなかった(笑)

映画は66分と、じつに短いもので、
原作から3つのエピソードを取り出してある。

「逆光」という言葉を選んであるだけあって、
映画は、もちろん原作も、
光や視線、つまり物事の「見え方」に重心を置いて、
その「見え方」が日々、いや刻々と変化する青春時代を、
とても優しく描いている。

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正直なところ、スクリーンで観るまでもない映画かもしれない(笑)
BSで放送された「京都人の密かな愉しみ」の青春版みたいだ。

ただ、主役の男の子・赤田孝豊を演じた高杉真宙くんが、美しい!
ヒロインのみことを演じた葵わかなちゃんが、凛々しい!

この二人を大きなスクリーンで観て、
そして(もちろん)京都の街並みを眺めるのは、とても良い!

 

さて、上映前に、この二人と、小林監督、
そして、この原作を書いてから5回は生まれ変わっている、
原作者タナカカツキ先生が登壇した。。。

みかん星人は、高杉くんの「声」に惚れてしまいました(笑)

見た目は、今どきときどき見かける好青年で、
「もっと食べて体力つけてね」って言いたくなる男の子だけど、
だけど、話すその声が実に「おとこ」で綺麗だ。

しかも、その内容がとってもいい。
一言一言をちゃんと選んで発しているのを感じた。

ヒロインのわかなちゃんは、これまたほんとに凛々しい人で、
彼女もまたとてもクールに物事をとらえて、自分の言葉で伝えていた。

2人とも漫画が好きだとの事で、
原作の『逆光の頃』にある「独特の世界観」を大切にしたようだ。

で、小林監督も、この「原作の世界観」が好きで、
あまりに好きすぎて、原作者の了解を得ないうちから脚本化していたそうだ。

これほど原作を大切にする人たちが作った映画は、
実際に漫画を読んでみると、、、ほんとにそのまま(笑)

ところが、原作者のタナカカツキ先生は、
「映画になってどー変わるのか楽しみにしていたのに、、、、」と、
もっと大胆な映画化を期待していたらしい。

まあ、変わっていたら変わっていたで複雑なんだろうけど(笑)

 

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この歳になってから、こういう「青春映画」を観ると、
「若い人を上手に導けるようになりたいなあ・・・」
なんて思っている自分に驚く。

以前は「俺はあんな若者ではなかったなぁ」なんて、
後悔(のようなもの)を感じたりもしたものだけど(笑)
でも、この『逆光の頃』の中のいくつかには、
「ああ!」と思い当たる光景があった。

「ごく普通の人生」なんてものが無意味な言葉になったいまこそ、
こうした「青春映画」が、観る人に、
「そうか、これでもいいんだよね。。。」
と考える機会を与えてくれることを期待したい。

『逆光の頃』には、そういった機会が潜んでいる。

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