『夢から醒めた夢』 @ 自由劇場
この公演で演出が目指したのは、
「作品に味の濃さと深さを与える」ということだそうだ。
冒頭、幕が開くと配達人が立っていて、
いきなり、あの「舞台という夢の空間」のメッセージ。
「そうだった。。。だから劇場に魅せられるんだ」
と、なぜここに居るのかを思い出す。
そこから先、まさに【夢】を観ているように舞台は進む。
装飾の無い、剥き出しで、
直裁にして時にぶっきらぼうな「思い」や「言葉」が届いてくる。
「振付」というよりは「儀式」のような動きがそれに添えられる。
「自分だったらどうだろう」ではなく、
「それは私の言葉だ、思いだ、こたえだ」という思いが重なり、
気が付いたら【光】がそこにあり、飛び立っていた。
「ああ、やっぱり夢をみていたんだな」と、
そう思ってしまう事にも涙してしまう。
主演の二人、
衣裳も以前のものに戻ったからか、
なんだか昭和っぽくて可愛かった。
配達人は、時々歌舞伎役者に見えたんだけど(笑)
妙な色が乗っていないのがとっても良かった。
ま、ともかく、短期間でも良いので、
年に一度ぐらいは上演してほしいなぁ、、、と、改めて思う。
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