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2017年4月22日 (土)

フィンランド国立バレエ団『たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子』 @ オーチャードホール

あのムーミン大先生がバレエを踊られる、、、

という事で、もちろん初日に駆けつけた。

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ムーミン大先生と云えば、モフモフの元祖にして象徴。
最近では某海などではモフモフがショーに出ていたりして、
それなりには動いていたりはする。

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けれど、なにしろあのムーミン大先生が、
走るよりも転がる方が早いとしか思えないあのムーミン大先生が、
肉体の動きの美しさの頂点である「バレエ芸術」に登場する。

素面で観るのがこわいわけではないが(笑)
ともかく、オーチャードホールの素晴らしい泡を楽しんで、
そしてプログラムで物語を予習しつつ、、、いざ座席へ!

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フィンランド国立バレエ団は1922年に設立され、
そのバラエティーに富んだ活動で知られているそうだ。
2015年には約30万人の観客を楽しませたとの事。

今回の来日公演は二部構成になっていて、
注目のムーミン大先生のバレエは、これが「世界初演」となる。

 

第一部は「北欧バレエ・ガラ」で、
『白鳥の湖』や『ドン・キホーテ』などが上演された。
とりわけ素晴らしかったのが『白鳥の湖』からの三幕部分で、
黒鳥とジークフリートとロットバルトの緊迫した関係が、
思わず涙ぐむほどの迫力で表現されていた。

また『ドン・キホーテ』の群舞「ファンダンゴ」も綺麗だったし、
「グラン・パ・ド・ドゥ」に至っては、キトリとバジルの関係が実に麗しく、
例えばアティチュードを静止させる際の、
二人の間に交わされる瞬間的なコミュニケーションが実に良い。
3階席の下手最前方から観ていたこともあって、
こうしたバレエの繊細な美しさを充分に堪能した。

 

さて、2部、、、いよいよムーミン大先生の登場。

幕が開くと、舞台には雪が降っている。
ムーミン谷は冬で、ムーミン大先生も冬眠中。
やがて春が来て、ムーミン大先生もご家族も、ご友人も、続々と覚醒。
ムーミン大先生の御母堂が美味しそうなパンケーキを作って、
一家団欒が繰り広げられて、舞台はすっかりムーミンの世界だ。

リトル・ミーが、ムーミン大先生の御父君に帽子を渡す。
ムーミンパパさんは、寝ているときにはあの帽子を脱いでいて、
だから最初はムーミン大先生が二人いるように見えたりした(笑)

と、しばらくすると、リトル・ミーがまた帽子を持ってくる。
今度のは、同じようなシルクハットなのだけど、もっと大きい。
まずは、このシルクハットを巡って面白い場面が展開する。

そして、、、暫くすると、スニフが、
・・・彼にはよくある事だけど・・・宝物を見つけて持ってくる。

 

とまあ、冬眠から目覚めた早々、
ムーミン谷はそれはもう大騒ぎとなるのだけど、
なにしろこうして「ファンタジーな出来事」が展開される世界なので、
ムーミン大先生をはじめモフモフの皆様が踊りだしても、
すべてが魔法、すべてがファンタジーとして、簡単に受け入れてしまう。

しかも、モフモフしていながらも、見事にバレエの動きとなっていて、
第一部で感じたバレエダンサー同士の信頼とコンタクトが、
モフモフしていながらもそこかしこに観てとれる。

特に、ムーミン大先生とスノークのお嬢様のパ・ド・ドゥは、
『ドン・キホーテ』のパ・ド・ドゥを観た後だからこそ解る正確さで、
それがこの二人の情動となって伝わってきたのには驚いた。

まさに芸術、、、胸が熱くなった。

 

カーテンコールの写真撮影が許されたので撮ってみた。

まずは仲良しのムーミン大先生ご一家。

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こちらはご姉弟。
意外に食べてばかりのスナフキン先生でした。

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そして物語を騒がす謎の二人。。。。
幕前にプログラムを読んでおかなかったら誰だか分からなかった(笑)

この麗しい「ルビー」さんは日本人で、松根花子さん。
ちなみにそうとはわかり難いんだけど(笑)
スノークのおじょうさんも、中の人は日本人で、小守麻衣さん。

この魔法使いは、第一部冒頭のロットバルトに通じるものがあって、
そういった意味でも、この日のプログラムは見事だった。

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と、いうわけで、久しぶりにバレエを観たんだけど、
やっぱり鍛え抜かれた人たちのパフォーマンスは、
たとえモフモフに包まれていようと、麗しいものでありましたっ。

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