『キューティー・ブロンド』 @ シアタークリエ
「シアタークリエ」で(たった)19公演だけ上演されている、
ブロードウェイ・ミュージカル『キューティ・ブロンド』を観て来た。
詳しいことは公式ページでご確認いただきたいが、
なにしろ、もう、チケットが無いので(笑)
興味を持ったら「凱旋公演」とか「再演」を待っていただこう。
舞台には、我らが「上野聖太」くんがアンサンブルとして参加している。
(おかげでチケットが取れた(*^^))
上野くんは、彼の舞台デビュー以来を見守ってきているけど、
この作品の中の上野くんは・・・凄すぎる!
劇場「シアタークリエ」に関しては、
何度も「苦手な劇場」と書いてきていて、
それは今でもそんなに変わらないんだけど(笑)
どーういう訳だか、ここに掛かる作品とは相性がいい。
例えば2014年の『ファースト・デート』という作品は、
休憩なしの一幕100分の全てが笑どころで、
ただひたすら面白おかしかった。
(休憩時間に居場所のないクリエには最適な作品でもある)
また『[title of show]』という作品も面白かった。
つい最近観た、ドイツで印刷機を生み出したミュージカルよりも、
(本物の)若手俳優二人の、その汗する姿を近くで観られて大満足。
『ウェディング・シンガー』も、もとは日生劇場だったが、
シアタークリエで再演されたその初日の熱狂は忘れ難い。
若手中心の軽快な作品ではなくとも、
2015年に初演され、昨年に再演された『貴婦人の訪問』も、
その濃密ドロドロの命懸のドラマの全てが、
まるで映画を観るように細密に伝わってきて圧巻だった。
小ささを最大に生かした『エドウィン・ドルードの謎』も見事。
と、話がそれたけど、、、この『キューティ・ブロンド』も、
まさにシアタークリエに相応しい、最高に楽しい舞台だ。
翻訳と訳詞と演出は上田一豪(いっこう)くん。
上田くんが演出をして、
上野くんと花代ちゃんが出演した『Marry Me a Little』を観たけど、
これが実に見事に「自分の作品」になっていた。
上演後に少し話をした時に、
「どんな小さなことも見逃さないで、自分なりに解釈してある」
という事だったので、これからがとても楽しみな演出家だと思っていた。
で、この『キューティー・ブロンド』も演出が巧い。
盆や大道具を巧みに使った場面転換や、
心の声と現実との違いも判り易く演出されている。
その判り易い演出の中、
「お洒落で聡明なヒロイン」がまた、実に楽しい。
ピンクをテーマカラーにしているんだけど、
沙也加ちゃんの声もまた見事に「キュンキュン」とフェイクして、
やはりあの声は「ザ・ギフト」なんだなぁ、、、と再認識。
さて、、、この作品は、二幕の冒頭が見逃せない。
一幕でも、いちお出ている花代ちゃんが、
二幕の冒頭でこの作品を乗っ取ってしまう(笑)
「縄跳び」を使ったエクササイズで有名なインストラクタ役で、
そのエクササイズを、歌いながら、披露してくれる。
花代ちゃんといえば、『壁抜け男』でも素敵なお姿を拝見したが、
この『キューティ・ブロンド』の彼女も、長く記憶に残る事だろう。
最後に、
「こんな感じでやっている!」という動画を貼っておく。
観ている方も息切れしそうな場面だ(笑)
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