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2014年4月 9日 (水)

『アダムス・ファミリー』 @ 青山劇場

ハリウッド映画で有名な『アダムス・ファミリー』は、
そもそもは「一コマ漫画」から始まったのだそうで、
最初は「アダムス」という名前も決まっておらず、
必要に迫られて作者「チャールズ アダムス」の名前を冠したのだとの事。

その1991年の映画は、当時としては最先端の映像で大ヒット。
柳の下のドジョウ『2』もそこそこのヒットとなった。
なんといっても、この映画で有名になったのは、
一家の長女・ウェンズデーを演じた「クリスティーナ リッチ」で、
たしかアカデミー賞のパフォーマンスでも、このキャラで活躍していた。

この『アダムス・ファミリー』が、
2008年にブロードウェイのミュージカルになった。
その年のトニー賞では、楽曲賞と助演男優賞にノミネートもされた。

その、ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』が、日本に来た。

ミュージカルは、映画とは違う物語。
主人公というか、物語の軸は長女のウェンズデーで、
Vにもあるように、彼女の恋物語がモチーフになっている。

というわけで、ゴシックな一家のとても普通な物語が、
とてもわかりやすく、騒々しく、そしてダイナミックに語られる。

なにしろ、主役のパパ・ゴメスを演じるのは、
どんな役でも、パルジャンさえも、自分に引き寄せてしまう橋本さとしくん。
ストライプのスーツを着込んで、大きな動きと緻密な表情で、楽しませてくれる。

そのパートナーの、真琴つばささんは、
一幕は陰湿に、二幕は豪快で華麗で流麗に舞い踊って美しい。
とくに、スペイン系の一家らしいサルサなダンスはお見事!

そして、実は一番のお目当てだった昆夏美さんは、
エボニーヌに魅了されたとき以上に可愛くて、なにより上手かった。
セリフ回しが心地よくて、そこから歌になだれ込むときもお見事。
セリフがない時ですら、ずーっと眺めているのが面白かった。

面白かったといえば、
意外、というよりも驚くほどにうまかったのが友近さん。
まあ一人でコントするぐらいなので(笑)芝居はうまいんだろうけど、
これだけのミュージカル俳優に囲まれていても見事に伍していた。

もちろん生演奏だし、
そのオケピを「墓の下」に見立てたりの演出もいい。
アンサンブルの存在もすっごく面白いし、なかなか意味深。

陽気なミュージカルを気軽に楽しみたい人には、大いにお薦めだ。

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