今日の、上野聖太くん、、、日本初演の舞台に立つ!
と、いうわけで、ここからはみかん星人。
初日に引き続いて2度目の鑑賞、、、にして、
ほぼすべてのキャストを鑑賞しました(笑)(残すは清史郎君だけ)
特に、香寿たつきさんは4月にならないと来ないので、
我乍ら、なかなか貴重な体験だと思う。
さて、鹿賀ファントムのあれが、
計算された演技なのか、それとも・・・なのかはともかく、
たぶんに「好々爺になり損ねた老教師」というアプローチ。
それは、
歌詞の額面通り「飢餓」と戦っている市村ファントムとは、
もうまったくもって違っていて、あれはまるで、
1930年のデートリッヒ出世作『嘆きの天使』を観ているようだ。
そうしてみると、市村ファントムは、
まさに1925年のユニバーサル映画『オペラ座の怪人』で、
「ロン チェイニー」がみせた狂気が内包されているともいえる。
ま・・・なんにしても、今日いちばん面白かったのは、
そう、ミュージカル初挑戦の平原綾香さん演じるクリスティーヌ。
何が面白いって、歌の中に、
「ミュージカル俳優」と「オペラ歌手」と「ポップ・シンガー」が、
代わる代わる登場して来て、歌唱の博覧会になっていた事。
それが、どこか不思議な雰囲気を生み出しているので、
「ああ、なるほど、だからファントムはこの声に夢中になったのか!」
などと、妙な方向から納得してしまったりした。
それは、いつ、どの瞬間から『Jupiter』に旅だって行っちゃうのか、
もしくはプッチーニの『私のお父さん』が顔を出すのか、
ALW作に踏み留まり『アスペクツ・オブ・ラブ』のジュリエッタになるのか、
ともかく、万華鏡を覗くような感じで、これは珍しくて楽しい。
なので、
「ほら、やっぱり濱田さんだよ!」
という思いは全くなくて、いやむしろみかん星人の耳には、
この『ラブ・ネバー・ダイ』の歌においては、平原さんの方が魅力的。
で、濱田さんにはビジュアルで、最大級に楽しませてもらいたい。
そうだ、、、ビジュアルという側面で、
一幕でクリスティーヌが倒れる辺りには、
ちょっと『ラファエル前派』の影響があるのかな、と思った。
ALW氏は絵画の収集でも有名だからね。
さて、そのALW氏の音楽だけど、
3日の間隔で臨んでみて、
いかに耳に残っているのかを痛感させられた。
それは、まるで、ビロードを貼った、長い長い滑り台を往く感じ。
で・・・そこに『オペラ座の怪人』の曲が割り込んでくると、
まるで滑り台がジェットコースターになったような加速感が出る。
そして、改めて確認することになる、、
若き日のロイドウエバーは、本当に天才だったんだなあ、、、と。
だから、この『ラブ・ネバー・ダイ』は、そのタイトルにも滲むように、
「永遠を感じられる愛情を経験した老人」のための作品なのだ。
経験した「永遠の愛情」を、
いつまでも、いつまでも、手中の珠を弄ぶような物語なのだ。
だから、若者よ、、、書を捨て、街に出て、戀をしよう(笑)
そして、永遠に弄べる愛を経験しよう。。。楽しい老後の為に!
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コメント
めぐさん見たいのに、スケジュール的に
見れないなー( ´Д`) と思っていたんですけど
最後の2行にぐっきたので、ま、いっか
って思ってます(笑)
投稿: yaya | 2014年3月16日 (日) 午後 05時12分