『ラファエル前派展』英国ヴィクトリア朝絵画の夢
麗しの『オフィーリア』再びである。
六本木ヒルズの52階にある「森アーツセンターギャラリー」に、
『ラファエル前派』の絵画が集まっていて、
そこに『オフィーリア』も『プロセルピナ』も来ている・・・
もちろん、いそいそと逢いに行ってきた。
行ってみたら、隣のレストラン『マドラウンジ』では、
「美しい女性モデルたちの競演」
をテーマとしたランチ・コースが用意されていたので、
まずは、そこで、腹ごしらえ。。。
前菜は、こんな感じで、実に鮮やかな一皿。
そして・・・メインは、、、
これは、実際に食べてみないと、というか、
テーブルについてないと楽しめない、なかなかユニークな一皿。
ラファエル前派らしい大胆さと、メッセージに富んだ料理でした。
さて、、、いざ、展覧会場へ。
展示は7つのテーマでまとめられていて、
最近の美術展で感じられることだけど、
とても分かりやすく、「ラファエル前派」全体を理解しやすい。
その最初のテーマ「(ラファエル前派の)歴史」の一角に、
いきなり『オフィーリア』が置かれている。
彼女とは6年前にも逢っているのだけれど、
今回は額が違っていた、、、そういうものなんだなあ(笑)
彼女に関しては、上のリンク先で読んんでくださいませ。
今回の展覧会では、3番目の「風景」が白眉。
イギリスの絵画は、彼らの先人である「ターナー」の頃から屋外で書き始めて、
ビクトリア時代のラファエル前派の頃には当たり前に行っている。
「印象派」として光を捕えたフランスの画家たちよりも半世紀進んでいた。
そもそも『オフィーリア』の魅力も、細密に描きこまれた「風景」にあるし、
ミレイはそのために、体調を崩しながらも12か月を屋外で費やしている。
(だから、描かれた草花は、季節が違うものが同居している)
この「風景」のコーナーでは、
音声ガイドで、ちょっと耳に覚えのある曲も聞けて面白いしね、、、
ちなみに、ガイドは石丸幹二さんで、
『オフィーリア』のところで『ハムレット』を朗読してくれたりします!
6番目のテーマが、レストランでも取り上げられた「美」。
で、そこには、ロセッティーの美女たちが集まっている。
ただ、ここの展示が、巧いようでいて、面白みがない。
たぶん、、、明るすぎるんだと思う、、、んだけど。。。
美女たちが、明るすぎて、恥じらっているように感じるのかな(笑)
ともかく、前々から感じているんだけど、
ヒルズのあの場所での展覧会は、なにか一つ足りない感じなんだよね(笑)
ま、それでも、演劇好きなら、『オフィーリア』は観ておきましよう!
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