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2014年2月11日 (火)

『もっと泣いてよフラッパー』 @ シアターコクーン

『オンシアター自由劇場』という劇団が、みかん星人が子どもの頃にあった。
代表作は『上海バンスキング』という作品で、
舞台に登場する俳優たちがジャズマンとなり、
ちゃんと「ジャズを演奏する」という芝居をすることが画期的だった。

画期的ではあったけれど、
『上海バンスキング』は「ミュージカル」ではなかった。
あくまでも「音楽劇」であって、俳優が脈絡もなく歌い出したりはしない。
劇中の歌は、あくまでも物語にあるステージて唄われる歌だ。

その『上海バンスキング』の少し前に舞台に掛かったのが、
この『もっと泣いてよフラッパー』で、これは所謂ミュージカルだ。

この1977年初演の名作が、戻ってきた。。。らしい。

そもそも「フラッパー」って、なんだろう?

舞台の背景も1920年代のアメリカ・シカゴなんだけど、
「フラッパー」というのは、その頃のモダン・ガールのことらしい。
幼鳥が羽ばたきを訓練している様子からの命名で、
ひざ丈のスカートと、ショート・ボフ、そして自由な生き方が身上。
例えば『華麗なるギャッツビー』的な、あの感覚。
もちろん、みかん星人の好みのスタイルだ。

そしてこの『もっと泣いてよフラッパー』は、
そうしたフラッパーたちが、文字通り「もっと泣く」物語だ。

主演の松たか子さんも、
お目当てだった石丸幹二くんも、
石丸くんは特にソプラノサックスを吹いてくれて、なかなか素敵なんだけど、
素敵なんだけど、、、やはり、「もっと泣いて」しまう物語は、好きじゃない。

フラッパー達は、自由を謳歌しながらも、
「良い男って居ないわよねー」
とばかりに、男に期待して、そして当然のごとくに戻ってくる。。。元の場所に。

べつに、そーゆー物語を悪いとは言わないし、
たとえばフーテンの寅次郎だって、
どんなにマドンナから求められても、元に戻ってしまうし、
それを飽きずに見続けてきた。

たぶん、(大上段に振りかぶって言うけど)日本人って好きなんだよね。。。
根本的な部分が変わらないままに、「お祭り」のように騒ぐのが。

だから、根本から変わってしまい、元に戻れない「革命」が起きない(笑)

傑作(と言われる)音楽劇を観て、なんとなく納得してしまった夜でした。

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