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2013年12月 3日 (火)

『鑑定士と顔のない依頼人』

12月13日から公開される『鑑定士と顔のない依頼人』を観てきた。

『英国王のスピーチ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』とかで、
もんの凄く個性と匂いが強そうな役を演じていたジェフリーラッシュが、
無味乾燥の、潔癖で隙の無い、
もちろんとても上質な生活を送る「鑑定人」として登場してくる。

「鑑定人」とは言うものの、つまりは「オークショニア」で、
自分の名前を冠したオークションを開催して手数料を儲けている。
また、自分が欲しい商品を落札する仕組みも用意して、
実に複雑な「おじいさん」というポジションが見事にハマっている。

監督は、『ニュー・シネマ・パラダイス』とか、
『海の上のピアニスト』といった世間受けの良い作品を作った、
ジュゼッペトルナトーレ監督。
実はまだ若い人で(笑)まだ57歳だから、
たぶんにこの映画の主人公の方が年上かもしれない。
で、脚本というか原作も監督が書いていて、
書きながら「これは、ジェフリーラッシュ以外には考えられない」と思って、
ほとんど当て書きのようにして完成させたらしい。

実際、ジェフリーラッシュは、、、素晴らしい。

いや、映画自体も、トルナトーレ監督にしては抑制が効いていて、良い。
そのうち「完全版」とか出さなければ、、、の話しだけど。

にしても。。。だ
日本の宣伝会社のたくらみだと思うのだが、
この映画を、純粋に「老いらくの恋愛映画」として宣伝しないのは、大失敗

このロマンチックな作品を、ロマンチックに楽しみたいなら、
一切の情報を聴かずに、もちろん公式ページも予告編も見ずに、
公開と同時に、急いで映画館に駆けつける事をお薦めする。

初老以上の男が観たなら、
トルナトーレらしいあからさまな「戀の魔力」に、翻弄されるだろう。

ネタバレしないまま、次へ。。。。

これ、どうやら「イタリア語」がオリジナルらしいんだけど、
試写会で観たのは英語版だった。
なにしろ『英国王のスピーチ』のジェフリーくんだから、
この英語版が標準だと思うのだけど・・・・

で、原題もイタリア語なんだけど、
今日の上映では英語で『The best offer』となっていた。
「ベスト・オファー」ってのは、オークション用語で、
「精一杯出せる金額」みたいな意味で、つまり「ありったけ」の事だ。

ありったけのロマンスを募らせた無垢な老人の恋の行方は。。。。

あと30分短くして100分映画にしてあったら、最高だったなあ。

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