《独唱》 シューベルト 歌曲『死と乙女』
さて、交響劇『船に乗れ!』の開幕まで一週間を切りました。
これまで、サトルに関わる曲と、
親友・伊藤くんに関わる曲を取り上げてきました。
今回は、こうした登場人物とはあまり関係が無くて、
で『MUSIC』に挙げられている曲についてです。
先ずは、1幕のはじめ、3曲目にリストされている、
ツェルニーが書いた練習曲のメドレーに関して。
「カール ツェルニー」という音楽家はウィーンの人で、
祖父はヴァイオリニストで、父親はオーボエ奏者と云う音楽家の生まれで、
もちろん、彼自身も幼い時からピアノの練習に励んだとのこと。
あるとき、その腕前の素晴らしさを見初めたベートーベンが、
自ら彼を育てたいと思って弟子にしてしまいます。
音楽家として高い名声は得られなかったものの、
ベートーベンの『皇帝』のピアニストに指名されたり、
ベートーベンが思い描いていた「ピアノの練習楽曲集」を手掛けて、
今ではピアノの教則本で著名であり、
YouTubeには彼の専門チャンネルが用意されています。
いろいろと聞いてみてください。
もう一曲は、シューベルトの歌曲です。
サトルが3年の時の文化祭。
声楽家の女子生徒が歌うのが、これ。
シューベルトの『死と乙女』で、
「死」を「安息」ととらえている詩なのだそうです。
この3年の文化祭で、原作では、サトルも一曲演奏します。
ピアノ科の女子に伴奏を頼んで、そして演奏したこの曲の中で、
サトルはまたしても新しい事に気づきます。
それが何であるのかは、舞台では描かれないようですが、
原作の中では、かなり情熱的に語られていますので、
3巻25章の最後の部分を読んでみてください。
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