写真家・吉村和敏氏に聞く『世界の瞬間(いま)を撮る意味』
講演は、大きく分けて4つのパートに別れていた。
先ずは近刊の写真集『カスタム・ドクター』とその写真展の話。
どういう経緯の、どういった取材であったのかを、
写真と費用のデータを交えてのお話。
その結論は、簡単に言うと「写真集は儲からない」と言う事。
続いては、「そもそも、どうして写真家になったのか」が、
吉村さん自身のアルバムにある写真で解説されます。
それはつまり、吉村さんが夢を叶えてゆく過程のお話。
そして、写真家となった吉村さんが、
一流の写真家であり続けるためのポイントに関するお話。
最後には質問コーナーがたっぷりと用意されていた。
吉村さんの講演を何度も聴いてきたけれど、
ここまで「写真家である事」に踏み込んだものは初めてだと思うし、
なにより「写真」そのものよりも、
「写真家」という部分に立脚したお話が楽しかった。
そして、改めて思ったのだけれと、
吉村さんのように「夢を叶えている人」の話は、とても魅力的だという事。
自らの経歴を、実に楽しげに語るその様子も含めて、
50才を過ぎた私にも「わくわく」を与えてもらえる。
さて、この会場で熱心に聞き入り、
多くの質問を投げかけていた学生の皆さんにとって、
この時間が人生にとってどんな意味を持つことになるのか・・・楽しみだ。
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