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2013年12月12日 (木)

《独奏》 エリックサティ 『3つのジムノペティ』

いよいよ明日初日の『船に乗れ!』

我らが福井晶一くんが初演・初日に登場する珍しい機会です(笑)

もう一曲、最後にご紹介しましょう。

原作の第3巻23章に、
サトルと北島先生(田中麗奈ちゃん!)が語り合う場面があります。
原作の中でもとりわけ好きな場面なのですが、
そこで北島先生が弾くのがこの曲です。

エリックサテイー『3つのジムノペティ』

ここで、サトルと北島先生は、
「芸術家・アーティスト」について論じます。

「音楽じゃ、芸術家にはなれない」

北島先生のこの言葉は、実に重いものです。
芸術・アートに生涯を捧げるという事がどういうことなのか・・・
舞台では取り上げられない場面なのかもしれませんが、
田中麗奈ちゃんが演じる北島先生とサトルくんの間に、
こうした交流があるという事は、気に留めておいてください。

ところで。。。
この場面の中で、とある本が取り上げられます。

サトルがその本の事を知らなかった事に関して、
「末代までの恥」というのは、この本の事『エリック・サティー』です。

本に関してはともかく、この場面で面白いのが、
サトルが「自分が知らなかったこと」に対する姿勢ですね。
自分が愛している事に関して、そのすべてを知りたいという思い。
北島先生は、そのサトルの感覚を「アーティスト」たと感じるわけです。

いよいよ明日開幕する『船に乗れ!』の中で、
この「芸術家・アーテイスト」であるという事がどう表現されるのか、、、
アーティストが集まるステージでのこの部分を、特に期待したいと思います。

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