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2013年12月30日 (月)

One on OneスペシャルLIVE 2013 & 2013年の演劇

今年10月に赤坂で、驚くほど短期間、上演された、
One on Oneプロデュース『しあわせの詩』の曲を中心にしたライブに行ってきた。

もちろん、我らが上野聖太くんも登場。

で、、、詳しい内容は、こちらのブログをご覧ください。

こちらのブログも、
今ではすっかり上野くんを弄んでいて、楽しいです。

で、このライブでは、
One on Oneのこれまでの作品も取り上げられたのですが、
どの物語も、曲も素敵(に思えた)のには驚きました。

まったくどうして、
いつまでもこうしたコンパクトな活動を続けられるのか・・・・
商業的ではなく、自由で、楽しげで、夢に溢れていて、、、

なにより、クオリティーの高さに驚かされる。
そもそも『しあわせの詩』の曲は、曲のレベルがとても高く、
それはこのライブでも痛感したのだけれど、
過去のどの作品でも、レベルが高い事は圧倒的だった。

また、どれもが「面白そう」な予感がするんだけど、
そうした「予感」の基本には、
『しあわせの詩』にあった「巧い瞞し方」を感じたからだと思う。

上手に瞞されたい、、、今年、特に感じた事だったかもしれない。

今年は、まず、映画の『レ・ミゼラブル』が衝撃的で、
どこかで「演劇」に対する期待が薄くなっていた気がする。

実際、その舞台版の某主役俳優の怪我が、
所属事務所の当初の発表が「インフルエンザ」だったものの、
実際にはアキレス腱の怪我だったという事が、あとになって分かった。
・・・こういう、下手で下劣な欺まし方がいちばん嫌いなんだよね。

そもそも、演劇なんてのは、どれだけ上手に瞞すか、が総てで、
少なくとも私は、巧く瞞してほしくてお金を払うわけなのだから。

そういう意味では、今年の最後に登場した『船に乗れ!』は、
表だって演じる「俳優」と、その音楽を担当する「音魂」の関係が見事で、
また舞台全体が日に日に良くなっていったところも含めて、
再演された時がとても楽しみな作品だったと思う。

また、前回の公演が、
東日本大震災で残念な事になった『ウェディングシンガー』が、
まさにキラキラしたスターと、予想外に上手だったヒロインのおかげで、
初演の時のゴージャス感は無かったものの、
むしろかえって「田舎町の物語」っぽくて良かった。

銀河劇場での『メリリー・ウィー・ロール・アロング』も、
巧みな舞台装置と不思議な物語がよく絡んでいて、
俳優たちの「若化演技」に難しい部分があったモノの、
うまく瞞してもらえた作品だった。

が、ともかく、2013年はこれ、、、
ブロードウェイミュージカルのレジェンド『HAIR』の来日に尽きる。
まったくにもって「ロックコンサート」でしかない1幕と、
それを見事に利用しての反戦ミュージカルになる2幕の絶妙なバランス。
一人一人がヒッピーであり、メッセンジャーであるという姿勢。
「ああ、やっぱり、巧く瞞してくれたなあ」と満足できる作品だった。

来年には、ファントムの続編も来るし、
『モーツアルト!』も上演予定らしい。
さて、最も巧く瞞してくれるのは、誰なのか。。。楽しみだ。

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コメント

な、なんかすいません、先に謝りたくなりました。。。

そしてあのウソは私も引きました。
ちょっと、いえ、かなりガッカリです。
だますなら最後まできっちり貫き通せるウソにしてもらいたいです。
信用って大事ですよね。

今年もいろいろな感想等、UPされるの楽しみにしてます♪

投稿: 柴 | 2014年1月 9日 (木) 午後 10時30分

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» One on One スペシャル live 2013 [真昼の月]
『One on One スペシャル LIVE 2013』 2013年12月30日(月)15時/18時 @スタジオK(高円寺) 【出演者】 上野聖太さん 岡村さやかさん 千田阿紗子さん 田宮華苗さん 蔵重美恵さん 正井雪香さん 美木マサオさん 浅井さやかさん 【演奏】 はんだすなおさん 【ゲスト】 15時の回:梶雅人さん、佐野まゆ香さん、中村勇矢さん 18時の...... [続きを読む]

受信: 2014年1月12日 (日) 午後 05時52分

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