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2013年11月 2日 (土)

『メリリー・ウィー・ロール・アロング』 @ 銀河劇場

ブロードウェイミュージカルの、、、というよりも、
「スティーヴン ソンドハイム」の、と言った方がしっくり来るけど、
メリリー・ウィー・ロール・アロング』を観てきた。

なにしろソンドハイムなので、まずタイトルからして難解。
初となるこの日本公演では、
『それでも僕らは前へ進む』
という副題があるので、たぶんそういう意味なのだろう。
 (ちなみにMerryってのは人の名前ぢゃ~無い

演出は宮本亜門先生。
3人の主役は、小池徹平くんと、ラフルアー宮澤エマちゃんと、
我らがメルヒオール・・・柿澤勇人くん。
もちろん、メルヒ目当てで行ったわけです。

Merrilywerollalong

ちなみに、このポスターはブロードウェイ初演(1981年)のもの。
この舞台を観た人には、ちょっと感動的な光景のハズなんだけど、、、
実はこのブロードウェイでの初演、、、、
さんざん酷評されて、16回で終わってしまったのだそうだ。

その後、ソンドハイムは手を変え品を変え、
この作品を何度も再演しているのだけれど、、、

さて、そんな只でさえ厄介なソンドハイムの、
中でも厄介そうなこの作品、
日本ではどんな舞台となっているのでしょうかっ。

舞台は、ほとんど白一色で、とてもシンプル。
奥にバンドと、ステージ中央に円盤に乗ったグランドピアノ1台。

舞台が始まると、
この白い舞台に「プロジェクション・マッピング」がされて、
パティ―会場や、テレビ局、裁判所、楽屋裏に変わってゆく。

そこで綴られるのは、たしかに変わった物語だ。
エンターテインメント界の重鎮・ソンドハイムが語る、
エンターテインメント界での人間の変容と混濁と凋落だ。

この作品、なんと物語が進むごとに、時間が戻る。
「どうしてこんな事に・・・」の、
その分岐点が、順番に辿られて行くわけ。

それと同時に、
「こうなってしまった人は、そもそもはどんな奴だったの?」
が次第に見えてきて、その根本までたどり着くことになる。

いや、なんとも面白く、心に残る作品だ。

そして、なにより、久しぶりに柿澤くんの活躍に触れて、
彼の、美しくもコミカルな動きを観ていて、
「やっぱり、こんなに、凄い俳優だったのか」と、
ますます今後が楽しみになった。

銀河劇場恒例のカクテルも、こんな感じで、はい頂戴しましたっ。。。

Merrily

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