『メリリー・ウィー・ロール・アロング』 @ 銀河劇場
ブロードウェイミュージカルの、、、というよりも、
「スティーヴン ソンドハイム」の、と言った方がしっくり来るけど、
『メリリー・ウィー・ロール・アロング』を観てきた。
なにしろソンドハイムなので、まずタイトルからして難解。
初となるこの日本公演では、
『それでも僕らは前へ進む』
という副題があるので、たぶんそういう意味なのだろう。
(ちなみにMerryってのは人の名前ぢゃ~無い)
演出は宮本亜門先生。
3人の主役は、小池徹平くんと、ラフルアー宮澤エマちゃんと、
我らがメルヒオール・・・柿澤勇人くん。
もちろん、メルヒ目当てで行ったわけです。
ちなみに、このポスターはブロードウェイ初演(1981年)のもの。
この舞台を観た人には、ちょっと感動的な光景のハズなんだけど、、、
実はこのブロードウェイでの初演、、、、
さんざん酷評されて、16回で終わってしまったのだそうだ。
その後、ソンドハイムは手を変え品を変え、
この作品を何度も再演しているのだけれど、、、
さて、そんな只でさえ厄介なソンドハイムの、
中でも厄介そうなこの作品、
日本ではどんな舞台となっているのでしょうかっ。
舞台は、ほとんど白一色で、とてもシンプル。
奥にバンドと、ステージ中央に円盤に乗ったグランドピアノ1台。
舞台が始まると、
この白い舞台に「プロジェクション・マッピング」がされて、
パティ―会場や、テレビ局、裁判所、楽屋裏に変わってゆく。
そこで綴られるのは、たしかに変わった物語だ。
エンターテインメント界の重鎮・ソンドハイムが語る、
エンターテインメント界での人間の変容と混濁と凋落だ。
この作品、なんと物語が進むごとに、時間が戻る。
「どうしてこんな事に・・・」の、
その分岐点が、順番に辿られて行くわけ。
それと同時に、
「こうなってしまった人は、そもそもはどんな奴だったの?」
が次第に見えてきて、その根本までたどり着くことになる。
いや、なんとも面白く、心に残る作品だ。
そして、なにより、久しぶりに柿澤くんの活躍に触れて、
彼の、美しくもコミカルな動きを観ていて、
「やっぱり、こんなに、凄い俳優だったのか」と、
ますます今後が楽しみになった。
銀河劇場恒例のカクテルも、こんな感じで、はい頂戴しましたっ。。。
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