『かぐや姫の物語』
11月23日公開のアニメーション映画、
『かぐや姫の物語』を観てきた。
『風立ちぬ』で流れていた予告編があまりにも強烈で、
とても楽しみにしていた1本。
そして、その予告編の部分も含めて、
いろいろと考えさせられる『風立ちぬ』同様、
やはりとても大人のための、ぜいたくな「絵本」だった。
とりあえず、
その『風立ちぬ』の上映前に流れていた予告編を見ておいていただこう・・・・
公式モノではありませんが(笑)
この予告編でも、なんとなく感じるんだけど、
この作品は、全編にわたって、まるで「動く絵本」のようだ。
(なので、あまり大画面で観なくても好いのかな・・・と思ったり)
どうして「絵本」のように見えるのか、、、、は、
全編を観てからのお楽しみという事にしておくけれど、
なるほど、アニメーションには、まだまだ余地があるんだなあ。。。と思う。
『かぐや姫の物語』も、ジブリらしく、声は俳優が担当している。
で、それは今回もとっても面白い事になっていて、
みかん星人は、中でも、橋爪功さんの声がずーっと可笑しかった。
その「面白さ」も、ご覧になって確認してちょうだい。
特に、残念な事に、ほんとに残念なことに、
昨年夏に亡くなられた地井武男さんが、やはり実に巧いんだよね。
さて、、、サブタイトルみたいな感じで、
【姫の犯した罪と罰】
というキャッチがあるんだけど、これはなかなか深いと思った。
そもそも、仏教では、
この世界に生まれてくるってのは「輪廻」の中にいる事で、
それってつまり「解脱」してないって事だしね。。。
なにしろ、ともかく、「美しい」というのは「罪」な事だし。
そして、有限であることを突き付けられるまで、
無為に過ごしてしまうということ、、、つまり、
「いま、この瞬間を生きていない」
という事もまた、実に罪なのだと、、、、そう思わされる映画だ。
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