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2013年11月15日 (金)

『かぐや姫の物語』

11月23日公開のアニメーション映画、
かぐや姫の物語』を観てきた。

『風立ちぬ』で流れていた予告編があまりにも強烈で、
とても楽しみにしていた1本。

そして、その予告編の部分も含めて、
いろいろと考えさせられる『風立ちぬ』同様、
やはりとても大人のための、ぜいたくな「絵本」だった。

とりあえず、
その『風立ちぬ』の上映前に流れていた予告編を見ておいていただこう・・・・

公式モノではありませんが(笑)

この予告編でも、なんとなく感じるんだけど、
この作品は、全編にわたって、まるで「動く絵本」のようだ。
 (なので、あまり大画面で観なくても好いのかな・・・と思ったり)

どうして「絵本」のように見えるのか、、、、は、
全編を観てからのお楽しみという事にしておくけれど、
なるほど、アニメーションには、まだまだ余地があるんだなあ。。。と思う。

『かぐや姫の物語』も、ジブリらしく、声は俳優が担当している。
で、それは今回もとっても面白い事になっていて、
みかん星人は、中でも、橋爪功さんの声がずーっと可笑しかった。
その「面白さ」も、ご覧になって確認してちょうだい。

特に、残念な事に、ほんとに残念なことに、
昨年夏に亡くなられた地井武男さんが、やはり実に巧いんだよね。

 

さて、、、サブタイトルみたいな感じで、

【姫の犯した罪と罰】

というキャッチがあるんだけど、これはなかなか深いと思った。

そもそも、仏教では、
この世界に生まれてくるってのは「輪廻」の中にいる事で、
それってつまり「解脱」してないって事だしね。。。

なにしろ、ともかく、「美しい」というのは「罪」な事だし。

そして、有限であることを突き付けられるまで、
無為に過ごしてしまうということ、、、つまり、
「いま、この瞬間を生きていない」
という事もまた、実に罪なのだと、、、、そう思わされる映画だ。

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