《協奏》 リヒャルトシュトラウス 交響詩『ドン・キホーテ』
ドイツ留学の終わりに、
メッツナー先生がサトルに曲を聞かせてくれます。
これは、舞台には登場しないようなのですが、
実は、この物語のテーマの一翼を担う、とても重要な曲です。
ドイツ・ミュンヘンの作曲家・リヒャルトシュトラウスの、
交響詩『ドン・キホーテ』から「第5変奏曲」がそれです。
シュトラウスといえば、
映画『2001年宇宙の旅』で印象的に使われた、
交響詩『ツァラトゥストラはこう語った』が有名ですね。
彼は、けっこう近年の作曲家で、
ナチスに協力したのでは?と疑われて裁判に掛けられたりもしています。
さて、、、
原作の中には、
「カラヤン指揮、ベルリン・フィル、ロストロボーヴィッチのソロによる」
という部分がありますが、それはこの演奏の事です。
そういえば、カラヤンもナチスと関係がありましたが、
それはまた別の話し。。。。
さて、この『ドン・キホーテ』には、
「大管弦楽のための騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲」
という副題がついています。
また、メッツナー先生が選んだ「第5変奏曲」には、
「木陰で木に寄り掛かり、寝もやらずドルシネアのことを思うドン・キホーテ」
というタイトルがあったり、
「ドン・キホーテの夏の夜のおもいで」
と題されていたりもするようです。
こうしたタイトルの端々に、著者の選曲の妙が光りますね。
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