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2013年6月 2日 (日)

『HAIR』 @ シアターオーブ

久しぶり、というか二度目の「シアターオーブ」だ。

前回は杮落しだった『ウェスト・サイド・ストーリー』で、
その時にも劇場に魅了されたけれど、やはり居心地のいい場所だ。

Orb

さて、そこで今掛かっているのが、
ブロードウェイに「ロック」を最初に持ち込んだと言われる作品、
『HAIR』だ。
それも、初めての来日公演で、各地を回った「ツアー版」だ。

この「ツアー版」の原点となった舞台は、2009年のトニー賞で、
前掲の『ウェスト・サイド・ストーリー』と対決して作品賞を勝ち取り、
また主演・助演男優賞、衣装、照明、音響、演出、振付でノミネートされている。
さすがに俳優はツアー・キャストだけれど、
演出をはじめ多くのスタッフが関わり続けてる「ツアー版」だ。

みかん星人が『HAIR』に触れたのは映画だった。
「ミロス フォアマン監督」の『ヘアー』(日本公開1980年)は、
けれど、当時の私には、むしろ、
「The Fifth Dimensionの『輝く星座』が使われるている映画」という認識で、
ブロードウェイの舞台がどんなものであるのか、全く想像していなかった。
(というか、映画は、舞台をそのまま映画にしたのだと思っていた・・・)

Cocktail

その名も「Let the sunshine in.」という名のノンアルコール・カクテルで、
愛と平和と自由のエネルギー(宣伝コメントより)を飲み干し、
いよいよ伝説を体験しに行った。。。。

ステージの上にあったのは、、、映画とは全く違う世界だった・・・・

Stage

日本では珍しいステージの写真を撮れたわけは後述するとして、
ステージの上には、もちろん、生のバンドが揃っていた。

舞台の場所はニューヨークだけど、
映画のように「セントラルパーク」ではなくて、「イーストヴィレッジ」らしい。
いまではすっかり治安が良くなったニューヨークに在りながらも、
イーストヴィレッジは、最後まで治安が改善されず、
人種の坩堝で、反権力と、暴力と、麻薬のイメージのある街。

まずは、名曲『アクエリアス』で開幕する。
席が前過ぎて、ボーカルが薄くなってしまったのが残念だが、
やはりマジックのある曲で、舞台との距離が無くなったような感覚。

そこに、狂言回し・バーガーくんが登場して、
まるで、某猫ミュージカルのリーダー猫のように、すっくと立ち、
聴衆を40年以上前の世界へと連れて行く・・・・こんな感じだ(笑)

Curtaincall1_2

このオリジナルの舞台版には、
徴兵検査を受けるためにオクラホマからやってくるクロードはいない。
「クロード」という役はあって、
彼が徴兵検査を受ける事が物語の一つの筋なのだけれど、
それは映画での中心的な扱いとは違って、
舞台版ではいくつもある人生の一つという扱いだ。

舞台では「トライブ・Tribe」と呼ばれるアンサンブルたちが、
まるで「いろんな生き方のヒッピー達」のように歌い、そして舞う。

そして、しばしば、このトライブたちは舞台から駆け下りて、
客席の人々と見つめ合い、歌いかけ、手をつなぐ。。。
まるで「演技」を感じさせないその様子に、
舞台を観ているというよりも、ロックのライブや、
なにかのイベントに参加しているような気分になる。

Curtaincall3_3

気がつけば一幕は終わり、
夢中のままで二幕がクライマックスになる。

ここで、それまであった「自由」は一瞬にして姿を消して、
よく考えれば一幕から密やかに漂っていた、
「戦争をしている」という重苦しい空気があらわになってくる。

最後の、これまた名曲である『レット・ザ・サンシャイン・イン』の、
「太陽の光」という言葉がもつ響きと、ニュアンスを思い知った。
 (ちなみにこのPVは、舞台を観た人には「ああ」と思う仕掛けがあって、
  実に巧妙で見事な編集だと思う)

Curtaincall2_2

さて、この掟破りな、舞台を背景にした写真たちは、
「カーテンコール時の撮影はOK」
という、実に自由で、反体制的な計らいのおかげだ。

こうして、クマ達の写真を眺めてみると、
なによりも「自分たちも舞台に参加していた」という思いが残る。

後の『コーラスライン』や『RENT』にも、
 (映画版の『HAIR』は、実に『RENT』っぽい!)
多大な影響を遺したと言われる「伝説の舞台」は、
いま観ると、確かに「普通」な部分も多いけれど、
これが、やがて半世紀も前に上演されていた事を思うと、
どれほど衝撃的だったことだろうか・・・・と、静かな興奮を感じる舞台だった。

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