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2012年9月22日 (土)

『ウエスト・サイド物語』シネマティック・フルオーケストラ・コンサート @ 東京国際フォーラムAホール

なんだかんだと云いつつ、何度も観ているのが『ウエストサイド物語』。

劇団四季にはじまり、来日の公演も2度観てしまった。
そしてまた今回、映画版の特別上映会にも行ってしまった。

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ポスターからも分かる通り、映画の上映なんだけれど、
その音楽は、佐渡裕氏が指揮するところの、
「東京フィルハーモニー交響楽団」フルオーケストラの重厚な音なのだ。

映画からは、もちろんその映像と、もちろん台詞が生かされていて、
場面のBGMとして流れる曲以外の全てを、
その台詞やダンスに合わせて、フルオケで聴かせてもらうというコンサート。

映画は1961年の物。
ちなみに、佐渡氏も、みかん星人も、同い年・・・なので、
当時の「台詞だけの音源」というのは残っていない。
そこで、映画のサウンドトラックの音声から、台詞だけを抜き出した、
というよりも、音楽を消し去った、というほうが正しいようだ。

途中、音楽が目いっぱい鳴っている場面だと、
台詞が細くなるという事が起きていた。。。例えば5重奏の『トゥナイト』。
たぶん、音楽を削るときに、台詞の一部も削ってしまうのだろう。

ま、そんな事はどーでもよくて(笑)
ともかく、生演奏のフルオーケストラの音で聴く数々の名曲は、実に素晴らしい。
あまりにも素晴らし過ぎて、
「元の映画を観ているのと同じなのでは?」なんて思う程(笑)

実際、なるべくオーケストラを観ていようと思うのだけれど、
 (舞台には、普通のコンサートの様にオーケストラが展開していて
  その奥にスクリーンが下がっているという状態)
ついついスクリーンに吸い寄せられて、
例えば、最も好きな『アメリカ』では、まったくオーケストラの存在を忘れてて、
そのパートが終わった時に沸き起こった拍手で、
これがオーケストラによる演奏だった事を思い出してしまった(笑)

やはり、そして、こうして生演奏でミュージカルを観てしまうと、
録音を伴奏とした舞台を、とても味気ないものだと感じてしまう。
このレベルのオーケストラで、
ぜひとも、劇団四季の『ウェストサイド物語』を観たい。。。

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(「シネマスコープ」「総天然色」というコピーがたまらない)

ところで、ご存知の人も多いだろうが、
映画の『ウエスト・サイド物語』と、
劇団四季も受け継いでいる、舞台の『ウェストサイド物語』では、
ミュージカル・ナンバーの順番が違う。。。。

いちばん大きいのは、『クール』と『クラプキ巡査』が入れ替わっている事。

舞台では、一幕に『クール』で、二幕に『クラブキ巡査』なのだけれど、
映画ではほぼ同じ位置で入れ替わっている。
映画のコメンタリーを見ると、
「あんな悲劇の後に、楽しげな『クラブキ巡査』を歌うだろうか?」
という事で、ちょっと陽気な『クラプキ巡査』が、
一幕の「ドックの店」でシャークスを待つ間に歌われて、
スリリングな『クール』が、悲劇の中で歌われる。

おかげで、『クラプキ巡査』は、リフが歌っているし、
『クール』は、アイス(舞台版のアクション)が歌っていたりする。

歌い手が(舞台とは)変わっているという意味では、
大好きな『アメリカ』が、ベルナルドとアニタの掛け合いになっていたりもする。
もちろん、だから、ダンスも男女の混成なので、迫力が凄い!

ま。。。。それでも、結末は同じなんだよね(笑)

舞台での悲劇と比べると、
映画では俳優の表情に迫れるので、
その悲劇性はますます強くなる感じがする。

それと、マリアのナタリーウッドも、アニタのリタモレノも、ともかく綺麗だし、
その表情がとてもよく引き出されていて、
二幕の対峙場面は、これまたオーケストラを忘れる程好かった。。。

9/24には大阪で2回あるようだけど、
ともかく、ちょっと贅沢な経験でした。。。

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コメント

>みかん星人さま
来日版の記憶も新しいですが、休憩をはさんで3時間、音のシャワーを浴びたのは心地よかったですね。ふにゃふにゃに溶けそうでした。プレリュードとエンドロールだけでも行った値打ちありましたぁ!
映画は5回くらいしか見たことがありませんので、涙の身構え方に慣れていなく戸惑いました。
四季版に行く日を早く決めよ!
それはそうと、フランス版のロミオとジュリエットのナンバーはウェストサイドと綺麗に対応してます(元が同じだから当然かも)。

投稿: とみ(風知草) | 2012年9月27日 (木) 午後 11時22分

おとみさん、コメントありがとう。

なんというか、ほんとに「総合芸術」ですね。。。
大阪の会場の規模は知らないのですが、東京国際フォーラムのAホールと云う屈指の大ホールが、2階は空席も目立ちましたけど(笑) 「ショウ・ストップ」の有り得ない疾走感の中で、独特の興奮を抱いていたように感じました。

フランス版のロミオとジュリエットって、今度来るミュージカル版ですか? あの悲劇に耐えられるなら、観に行きたいところですね。。。(笑)

投稿: みかん星人 | 2012年9月30日 (日) 午後 11時46分

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