『大英博物館 古代エジプト展』 @ 森アーツセンターギャラリー
いま、東京では、密かに古代エジプトがブームらしい。
六本木ヒルズの52階にある「森アーツセンターギャラリー」では、
『大英博物館 古代エジプト展 ―死者の書で読みとく来世への旅』
という展覧会が開催されている。
上野では、上野の森美術館で、
『エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展
~黄金の秘宝と少年王の真実~』(このページ音がうるさい!)
が、8月4日から始まる。
もちろん、浜松町でも、『アイーダ』が絶賛(?)公演中だし、
最近、こんな本も読んだ。。。
(ちなみに、著者は、ヒルズの展覧会の監修もしている。)
さて。。。
ヒルズの方は、タイトルにもあるように、
「来世」を扱ったもので、それはとても『アイーダ』的だ。
また、そのコラボ企画で、こんなもの(pdf)があるらしてので、
「行ってみたいなあ・・・」と思っていた。
ところに、、、なんと。。。
ラダメス将軍が、ご登場なさったぁ。。。
マチネを終えた将軍は、
疲れも見せず、帆船から降りてきたそのままの恰好でご登場。
展示の中心である「37mの死者の書」、
『グリーンフィールド・パピルス』に囲まれた部屋で、
ラダメス将軍は、その『死者の書』の最後に書かれている、
「42か条の罪」について、などを語った。
曰く。。。。
「現代の人で、42か条の罪を一つもおかしてない人は居ないですよね。
特に、2番目で、もう駄目ですよ」との事
ちなみに、
1番目は「盗みをしなかったこと」で
2番目は「悪事をしなかったこと」となっている(笑)
ラダメス将軍は、特に、最後の42番目の罪に関して語った。
それは「真実を言う場で嘘をつかなかったこと」なのだけど、
この事が、
ラダメス将軍と、アムネリス王女の最後の会話に通じると感じたそうだ。
エルトンジョンの美品・『アイーダ』の音楽が流れる、
深夜22時過ぎの、地上200mを超える高さにある会場で、
紀元前10世紀に書かれたとされている『死者の書』に囲まれ、
赤い軍服姿のラダメス将軍の、相変わらず歯切れの好い話を聞きながら、
「人の思いは、そんなには変わってないのだあ」と、感じていた。
『死者の書』に描かれた挿絵は、
まるで「いま」描かれたように美しく、新鮮であり、ユーモラスであり、
そして、祈りがこめられているとも感じられる。
その内容は、しかし、意外と艱難辛苦の物語であり、
こうした経験を通過して、オシリスの神の御国にたどり着くというもの。
「ひとは、迷いながら生き、実りある人生を求める」
そして、ラダメス将軍は、翌日のマチネへの時間へと旅だっていった。。。
不思議な香りに満ちた、きっと二度と経験できないひと時だった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
なら子さん、コメントありがとうございます。
舞台衣装をまとった俳優さんは、もう、役そのものの雰囲気が強烈ですので、古代エジプト展などでは恰好のイベントになるでしょうねー。。。今後、各地で期待したいですね(笑)
さて、、、「今日の、福井晶一くん、、、」という記事は、いつ書けるのでしょうねー
たくさん期待して待っていましょう!
投稿: みかん星人 | 2012年7月17日 (火) 午前 12時11分
はじめまして 今日の福井晶一さん…に惹かれてよくお邪魔させていただいておりました。最近は、…お出ましがなくて寂しいです。友石竜也さん中心の活動に出られているようですが遠くて行けない関西在住です。名古屋ラダメスや大阪ムファサを期待してます… 阿久津ラダメスはキリッとしていてイイですね 今日まで大阪で開催中のエジプト展にも来て欲しかったです。お邪魔しましたー。
投稿: なら子 | 2012年7月16日 (月) 午後 01時36分