今日の、福井晶一くん、、、そこ、違うと思います!
・・・あなたは福井くんなの。
その事実は変えられない。
あなたがなぜ、危険冒して、あっくんバージョンになったのか、
わたしにはわからないワ。。。
そう、、、なんと、今回の福井ラダメスは、
あの、低音の響きを尊重したメロディでは無く、
アダムパスカルくんや、阿久津くんと同じ、
鋭角的なメロディーを選択して唄っているのです、、、とりあえず、初日は。
まあ、大きな、というか根本的な変更は、このぐらいで、
他には、
「いやに何度も、後ろで手を組んで、胸を張っているポーズが多い」
とか、
「アイーダへ再手錠する時に手間取って、”ガチャッ”と音を立てられなかった」
とか、
「ところどころに、野獣王子の優しさが出ているとともに、
ところどころに、ペロン大統領の色気のようなものが浮き出ていた」
といった、些細なことが有った程度でした。
(それから、衣装のフィット感が無かったなあ、、、お仕着せみたい・・・)
なにより、
もちろん、歌が大変に「朗々」としていて、過剰なほどにパワフルでしたが、
それ以上に、口跡が鮮やかと言うか、開口を乗り越えた発声と言うか、
台詞の一つ一つを、まるで歌うように舞台に置いていたのが印象的です。
あと18回の舞台、、、どこまで深化し、どこまで続くのか、楽しみです。
さて・・・・
今日の舞台では、何と言っても有賀メレブが素敵でした。
水曜マチネらしいというか、この回のお客さんはとてもお静かで、
ファッションショーで拍手が起きなかったりしたのですが、
そんな中でも、監獄のシーンでは、盛大に笑いをとっていました(笑)
あと「ありえない」という部分の歌い方が変わったかも。
もう一人は、圧倒的な存在感の飯野ゾーザー様です。
ピラミッドを立てる時の細かい指示は、まさに貫禄そのもの。
二幕、
「お前が、このところ、何に夢中になっているのか聞かれたのでな」
とラダメスに話す様子が、とっても面白かった。
(そーいえば、この場面での福井ラダメス、芝居が細かかったなぁ。。。)
さて、そのゾーザーと対峙した光川アムネリス。
これまた、なかなか凛々しくて素敵でした。
今までになかったタイプと言うか、ややマスキュランな雰囲気で、
それでいて子どもの様な部分がある、不思議に魅力的なアムネリスですね。
不思議と言えば、たぶん初めての、高林アモナズロ!
この個性は魅力的ですねぇ。。。
オペラの『アイーダ』に出てくるアモナズロみたいな人でした。
最後になりますが、、、
ほぼ完璧に熟成しているアンサンブルは、最も見るべき存在だと思います。
どの演目でもアンサンブルが重要なのは同じことですが、
『アイーダ』という作品は、たった16人のアンサンブルで、
エジプトもヌビアも、内閣も洗濯女も表現しますし、
カーテンコールでは全力疾走を強いられるという、大変過酷なものです。
この作品の成否を握っているのは、実は、彼らだと思いますし、
そのメンバーがノリにノッている「いま」こそ、鑑賞のチャンスでしょう。
あとは、アイーダかな。。。。
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