『戦火の馬』
スピルバーグ監督作品の『戦火の馬』を観てきた。
いつものように、詳しくは公式ページへ。
とてもとても楽しみにしていた作品。
なにしろ、去年のトニー賞で、この舞台のパフォーマンスを観て、
「ブロードウェイ、もしくはウエストエンドに観に行こうか・・・」
と、ちょっと真剣に考えてしまったほど。
この動画にある場面も、ちゃんと映画で再現されていて、
トレーラーを観ると、また感動がよみがえる。
そして、やっぱり、この舞台を観たいなあ。。。
たまには、こういう最新のストレートも輸入しないかななぁ?>劇団四季
劇団四季のテーマにも、とても似合うと思うんだけど。。。
それにしても、やはり、スピルバーグは手練れだなあ。。。
舞台では到底叶うことの無い美しい背景を用意して、
無制限にエキストラを投入して物語に現実味を帯びさせる。
(舞台演劇で感じ取れる「現実感」と映画のそれとは基本的に全く違う)
また、その中心たる俳優も、みごとに「それらしい人物」たちで、
登場する人物の全てが心に刻みつけられる存在だ。
もちろん、美しく、しばしば感動的な演技を見せてくれる「馬」も、見事。
途中、どうやって撮ったのか?と思ったその瞬間に、
観ている意識は映画や物語を突き抜けてしまい、
「馬」という動物の美しさと賢さと、人間との絆を感じさせてくれる。
ほとんど「馬に関するドキュメンタリー映画」とすら思えてしまう(笑)
パンフレットによると、14頭の馬が、主演馬・ジョーイを演じたそうだが、
中には、『シービスケット』に登場した馬もいたそうで、
その子は、最も困難な場面でのジョーイを演じていたのだそうだ。
(『シービスケット』も、素晴らしい映画だったなぁ・・・)
余談だけれど、「額に白い模様のある馬」が、
この物語の主役「ジョーイ」なのだけれど、
額に白い模様と言うと、劉備が乗っていた凶馬・的盧を思い出すのよね
さて・・・
で、こうした素晴らしい芝居を、見事にカメラに収めたのが、
スピルバーグの片腕・カミンスキーだ。
随所に「あー、、、これ、カミンスキーさまだよなぁ・・・」と感じるが、
とりわけ素晴らしいのは、ラストシーンだろう。
こんなにも美しいエンディングを持った映画は、久しぶりだった。
まさに「映画を映画館で観る歓び」そのものが、そこにあった。
こうした素晴らしい映画を、スピルバーグは、
舞台を観てから半年で製作準備に入ったそうだ。
こうした「やりたい」という思いを、ほとんど瞬時に、実現へと向けて動き出せる事。
ほんと、スピルバーグと云う人物は、元気だし、羨ましい(笑)
追記
パペットなど、実に面白いメイキングがあるのでご紹介。
ただし、CBSの番組なので、埋め込みができないので、
こちらのリンクをたどって下され。。。
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コメント
このインタビュー記事の後段に書かれている事が、実に素晴らしい!
http://www.cinemacafe.net/news/cgi/interview/2012/03/12326/
投稿: みかん星人 | 2012年3月 9日 (金) 午前 11時47分
ハイタカさん、コメントありがとう。
ほんとにねー。。。ミュージカルばっかり上演してないで、いまこそ、こうした「困難の向こうの希望」をしっかりと日本語で伝えてほしいものです。
思えば、『エクウス』を上演していたころの劇団四季は、尖ってて、観劇すること自体が(当時学生だった私には)ステイタスだったんだよなー(笑)
投稿: みかん星人 | 2012年3月 9日 (金) 午前 11時22分
トレーラーみてものすごく楽しみにしてました。ますますみにいかなきゃ。
ほんと、劇団四季で是非していただきたい。エクウスのような、LKのような。逆にいうと劇団四季にしかできない演目だとおもうのですが。丁寧にじっくり。是非是非観たいなあ。
投稿: ハイタカ | 2012年3月 9日 (金) 午前 12時01分