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2012年3月 3日 (土)

『ヒューゴの不思議な発明』 3D 吹替

今年のアカデミー賞を賑わした作品を観てきた。

いつも通り、内容などは公式をご覧いただこう。
ここでポップアップされる予告編は、なかなか良いかもしれないが、
コンテンツの「予告編1、2」は、観ないままでbearing映画館へ行こう。
(「キャメロンのインタビュー編」は、素晴らしいトレーラーだと思うけどねgood

そのキャメロンのインタビューにもあるけれど、
ともかく、映画館で観るなら、立体版を強くお薦めしよう。
ただし、字幕版の方が良いかもしれない、、、
少なくともみかん星人は、はじめて、吹替版を観てがっかりしてしまった。
いままで散々「3D映画は吹替が良い」と書いてきたけれど、
今回ばかりは前言撤回。

もしかしたら、今回のこの3Dの雰囲気には、
声優の資質と努力とは無関係に、吹替そのものが似合わないのかもしれない。

『ヒューゴの不思議な発明』が見せてくれる「立体感」は、
『アバター』的な奥行きでも、『ヒックとドラゴン』のような浮き出る感じでも無く、
たぶん『トイストーリー3』での立体感を実写でしたような雰囲気がある。

特に、人物のアップにおける立体感は、今までにないもので、
まさに、目の前でベンキングスレーやジュードロウが話している感覚がする。
だから、そんな時の声が本人のものではないというのは、とても変なのだ。
もう一度観ようとは思わないけれど(笑)
もし、もう一度観るなら、絶対に字幕で観たいと思った。

Hugo

以下は、観た人限定。。。

物語は、原作が賞賛されるだけあって、確かに素晴らしい。
登場人物の全員に魅力を感じる。
上手に受け取り、うまく鑑賞できれば、大満足できる作品になるだろう。

けれど、吹替の問題を無視したとしても、
私がこの映画で感じ続けたのは、なんとももどかしい物足りなさだ。
なぜそうとしか受け取れなかったのかは分からない。
たぶん、スコセッシ監督の感性とは反りが合わないんだと思う。

この映画は、とにかく、物語の背景が素晴らしい・・・

まず「機械人形」だ。
20世紀初期に爛熟した「オートマタ」を背景にしているし、
私も『ムットーニ』が大好きなのだから、
この映画に登場する「機械人形」が、たとえ「學天則」に似ていたとしても、
本来なら、もっと萌えるはずなんだけど、、、どこか、中途半端。

映画黎明期の物語も、本当なら、実に最高に「萌えどころ」。
実際、映画館の大スクリーンで『月世界旅行』を観られるなんて、
もうそれだけで大興奮するし、
リュミエール兄弟とメリエスの出会いなんて、伝説を観る気分。
しかも、ここにおける3Dの活用がまさに「白眉」なのだけれど、
その場に居て、立ち会っているかのような興奮もある。

しかしながら、こうした「美味しいところ」が、
どうした加減か、メインディッシュに結びついてないように思えてしまう。
テーマである「映画と云う夢」というメインディッシュを彩らずに、
まるでバイキングの一品たちのように扱われていて、
「1930年代のモンパルナス駅」や「孤児と公安官のドタバタ」と混ざってしまう。

「うーん、、、なんとももったいない」という感想になってしまった。

そうそう、
(『ボラット』の主役・アリGで有名らしい)コメディアンのコーエン演じる公安官と、
ヒューゴくんの凸凹コンビで新シリーズはどうだろう(笑)
駅と云う「からくり密室」で繰り広げられるドタバタのバディー・コメディ映画。
これは、スコセッシらしい収束感が出そうだと思うんだけどなあ。。。

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コメント

やっと・・どうにか・・2Dで見てきました。
奥行きのある素晴らしい映像に感動しました。
TBさせてくださいね!
『馬』を見逃しそうで・・慌ててます。('〇';)

投稿: taka | 2012年3月25日 (日) 午後 10時13分

takaさん、、、この春は、馬ですよ、馬!smile

投稿: みかん星人 | 2012年3月26日 (月) 午後 10時08分

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