共にいて、アルゼンチーナ♪
いちお、『エビータ』絡みのエントリ。。。
福井くんが登場してくれたおかげで、ついつい何度も観てしまう。
今夜も、ついつい観てしまったのだけれど、
大統領に注目して楽しむだけが、もちろん、この作品の魅力ではない(笑)
初日のエントリにも書いたけれど、
今回も、この作品の最大の魅力はアンサンブルの皆さんにあると思う。
男性16名、女性15名の大所帯ながら、
実に多くの場面に、休むことなく登場している。
最初の見せ場、『ブェノスアイレス』では、
フォッシース・タイルを取り入れたステップが軽快でありながらも緻密で、
アイディアに満ち溢れていて、見飽きる事が無い。
続く、男性による『飛躍に向かって』は、
『ソング&ダンス』でも採用されたほどに総てが魅力的。
まさに「男性的」なステップの数々は、手に汗握るほどに興奮する。
一幕最後の『ニュー・アルゼンチーナ』では、
目がたくさん欲しくなるほどにバリエーションに富んだ場面。
しかも、ステップ重視では無く、ダンス(というより動き)が物語そのもので、
いろんな場所で「当時のアルゼンチン」が表現されていて感動的。
そして、みかん星人が最も魅了されるのは、
二幕の『金はでてゆく湯水のように』の群舞。
上流階級と庶民が入り乱れ、ただでさえコンパクトな自由劇場の舞台に、
舞台狭しと俳優が動き回る。
よくもまあぶつかったりしないものだと思うが(笑)
それどころか、終盤ではますますコンパクトにまとまって、
見事に振りを同期させながら頂点へと到達する。
この場面で、特に素晴らしいのは、
タンゴのステップを取り入れた女性たちの美しいステップだろう。
体の動きに逆らうような頭の動き、そして視線の統一。
こんなに美しい群舞を目の当たりにできるのも、自由劇場の魅力だ。
さて、舞台の中で、「牛肉」という言葉が登場するけれど、
「アルゼンチンは牛肉が主食」と言われるほどの牛肉大国とのこと。
「アルゼンチン 牛肉」で検索してみると分かるけど、
アルゼンチンでは、安く、そして素晴らしく美味しい牛肉が食べられるそうだ。
で、牛肉の輸出で「世界2位の金の保有量」を実現したのだけど、
それは「冷凍船」の開発が鍵だったらしい。
つまり、北半球の欧米へと美味い牛肉を輸出できるようになったから、
富を蓄えられた、という事なんだね。
その、アルゼンチンの「牛肉バブル」が、まさに1930年代。
ちょうど欧米は大恐慌からの回復期だけど、
その頃のアルゼンチンの国民一人当たり所得は世界のトップクラス。
そうした、ちょっと浮かれていたアルゼンチンの首都ブェノスアイレスに、
1934年、エバは上京してくる。
映画『エビータ』に描かれていたけど、ブェノスアイレスに到着したエバは、
ナイトクラブで「ダンスの相手」をしていた。
そのナイトクラブでは、だから、美味しい牛肉と、、、、
そして、ワインが大量に消費されていたんだろうなぁ。。。
実は、アルゼンチンは、世界でも有数のワイン産出国なのだそうだ。
手前の「泡」は、ブェノスアイレスの西、チリに近い高原で作られるもので、
農薬をほとんど使わずに作られるのだという。
大統領就任式などで飲まれた、、、かもしれない(笑)<このワインでは無い
奥にあるのは、赤で、「トラピチェ」という会社のもの。
このワイン会社は、アルゼンチンで最も古く、1883年創業。
つまりこれは、ペロンやエビータも飲んだであろうワイン。
この会社が、フランスの技術を取り入れ、
「世界に通用するワイン」を目指したことで、今日、アルゼンチンワインは、
フランス、イタリア、スペイン、アメリカについで第5位の生産量を誇る。
また、この「トラビチェ」は、【マルベック】というブドウからつくられてて、
ふくよかでスパイシーなワインなのだそうだ、、、まだ飲んでない(笑)
これらのワインは、アルゼンチンでは「高級品」の方なのだけれど、
意外にも、日本では1500円前後で入手できる。
『エビータ』を観た後には、牛肉とワインを楽しむのも良いだろう。
P.S.
なんと、「エビータ ペロン」には、公式サイトがあるんだねー
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