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2011年11月20日 (日)

国立極地研究所『南極・北極科学館』探訪記

南の地の果て、南極点に人類が到達したのは、
いまから丁度100年前のこと、1911年12月14日だ。
それから45年と1か月半後の1957年1月29日、いまから55年前に、
「日本南極観測隊」が南極に到達し「昭和基地」が開設された。

Showabase
(微妙に赤く燈っているオレンジの施設が最初の昭和基地棟とのことだ)

最近何かと話題が多い南極の事、
そしてまた、同じ極地の北極の事を楽しく学べるのが、
東京立川にある「国立極地研究所『南極・北極科学館』」だ。

「科学班」の明和電機社長ベアの案内で見学してきた。

まずは、、、南極点に到達してみよう・・・

社長の足元に貼られているシールの場所が「南極点」だ。

Antarctica

日本の国土面積の37倍もあるこの南極大陸は、
そのほとんどを氷におおわれていて、最も高いところで4,776mも積もっている。

ちなみに「昭和基地」は、
縮尺として置かれている日本列島の近くの青いシール。。。意外と隅っこだ。

Showabase2

さて、南極大陸を覆う氷の一部が、これだ。

Ice

とはいえ、触ったりする分には冷蔵庫の氷と同じだけどね。

でも、この氷の中には、過去の空気が閉じ込められていたりして、
学術的な価値はとても高いのだ。

そもそも、どうしてお金を掛けて「南極観測」をするかと言えば、
こうした「封じ込められた過去」を分析できることがある。
また、もっとも澄んだ空気の中での大気観測は重要で、
「オゾンホール」を発見したのも、ここでの研究の成果なのだ。

こんなカッコいい観測機もあるんだ!

Plane

あまり知られていないようだが、南極は「隕石」の宝庫でもある。
月や火星から(ずーっと昔に)飛んできた隕石もあって、
これも宇宙の研究においてはとても大切な資源。

で、例えば隕石を採取に行くのに使うのが、雪上車だ。

Snowcat

中には寝床があったり、調理場があったりして、生活が可能。
そしてコクピットは。。。

Cockpit

「しゃちょー、、、一人で興奮してるけどさぁ。。。
 ここに、すっごくレトロなものがおいてあるよー」

ほら。。。

Sledge

これってあれだよね!

うん、、、ぼくたちの友だち、タロくんとジロくんが引いたやつだ!(実物!!)

なんでも、最近の彼らはテレビにも出ているらしくて、
このブログへの検索ワードも急上昇中なんだってねー

と、言うわけで、、、ここでもう一度ご紹介(笑)

先ずは、兄ちゃんの「タロ」くん。

Taro

彼は南極で4度の越冬を経験していて、たぶん最強のカラフト犬だ。
日本に戻ってからも、涼しい北海道で9年を過ごして、
いまもこうして「北海道大学付属植物園」に居る。

Jiro

弟の「ジロ」は、1960年に南極で倒れてしまったんだけど、
なんと、彼には子がいるんだ(*^^)
今は、タロとは別に、東京の「国立科学博物館」にいる。

ところで、この南極で大活躍したカラフト犬たちは、
東京タワーの下に集まっているんだよ。

Tower

彼らのおかげで、日本の南極観測は大きな成果を上げて、
当時の人たちに誇りと勇気をプレゼントしてくれた。
また、世界の中での「日本の価値」が見直されるきっかけともなったんだ。

東京タワーに行ったら、ちょっと、思い出してあげてね。

あと。。。この本も、お薦め。


南極犬物語 (ハンカチぶんこシリーズ)

  • 綾野まさる
  • ハート出版
  • 924円

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書評

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