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2011年6月 4日 (土)

『アジャストメント』

なにしろ、原作が「フィリップ K.デイック 」と知っては、
観に行かないわけにはいかない(笑)

と、いうわけで、『アジャストメント』。
あらすじなどに全く触れられない映画のハズなので、詳しくは公式を・・・

と、は、言うものの、この映画、
公式ページを開くと始まる予告編はもとより、
本編においても、サスペンス的な部分を秘匿していない(笑)

そう、この映画は、
「とある組織によって運命は定められ、実行されている」
その事や、その組織に関しては、全くもって「ネタ」ではないのだ。

では、この『運命調整局』という組織は、
この映画の中で、どんな意味を持っているのだろう?

この『運命調整局』の意味あいは、
1954年に書かれた原作と、2011年の映画では、正反対の存在だ。

原作の『調整班』と主人公エドの関係は、
組織に対して抵抗は試みるものの、最終的には受け入れてしまう。
その方が安寧だという結末だ。

けれど、映画では違う。

なぜ違うのか、が、つまり、
アメリカが、そして人類が、この57年の間に進歩した部分なのだろうなぁ。

この映画は、SF映画的な体裁をしているけれど、
実は、とても単純で軽快な青春映画だ。

そして、ある意味で、
「演劇集団キャラメルボックス」の作品に通じるものがある。
『好き』という感情の前に立ちはだかる圧倒的な障壁。
これを『好き』という感情、つまり『情』にしたがって完遂しようとする。
そこには、もちろん外的な障壁もあるだろうけれど、
実は、自分の『情』を押し殺してしまう『言い訳』も強敵なのだ。

『アジャストメント』は、突き詰めるなら、
「自分を信じる力」を描いた、まさに大人のファンタジー映画だといえる。

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