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2011年5月 3日 (火)

『アンネ』 by 劇団ひまわり @ 代官山シアター

劇団ひまわりは、創立60周年記念公演の第一弾として、
劇団のレパートリー(2009年初演)から『アンネ』を上演している。

困難な時代に、逆境の中でも夢見ることを忘れず、
彼女自身を模索し続けたアンネフランクの物語は、
確かに時宜を得たものだと感じる。

が、正直言って重そうなこの作品。
我らが上野聖太くんが出ているからこその観劇だ(笑)

Anne

もうひとつ、正直な事を云うと、みかん星人は『アンネの日記』を読んでない。
映画の『アンネの日記(’59)』は「見た記憶がある」といった程度。

そもそも、
この『アンネの日記』にしろ、『若草物語』にしろ、『赤毛のアン』にしろ、
冒険活劇大好きだった少年・みかん星人の眼中には無かった。
おかげで、今日の観劇に際しても、『赤毛のアン』と混同する始末(笑)

ただ、実際に舞台を見て、
「なんだ、アンシャーリーと同じ感じだなあ」
と思ったのも事実
日記の中に腹心の友を持ち、夢想家でいながら現実も理解して、
なんとも可愛らしい女の子、、、まあ、だからこその悲劇性なんだけどね。

舞台は、脚本は若干鈍重だけれど、演出が素晴らしい。
特にヒトラーを登場させ、
それをチャップリンの『独裁者』的な角度から愚弄しているのが上手い。

劇団ひまわりの作品にしては「子役」の登場が少ないし、
素晴らしい生演奏+生歌の伴奏があって、2時間30分を駆け抜ける。

肝心の上野くんは、アンネの父・オットー役で登場。
さすがに経験豊富となった彼は、実に明瞭に台詞を発して見事だった。
特に、クロージングでの演技は、観ていて安心できるほど。

マイクなしの熱演と生演奏で、
作品に関心がある人、あるいは関心を持たせたい人がいる人には、
このGWで注目すべき舞台だと思う。

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