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2011年3月 1日 (火)

ソーシャル・ネットワーク

と、いうわけで、作品賞ではオスカーを逃したものの、
『脚色賞』とか『編集賞』、『作曲賞』という、
映画の骨格では見事に輝いた『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた。

「もちろん、内容は公式で」と、言いたいところなのだけれど、
SONYがついている割には、妙に重いページなので、
どこかの情報サイトを観た方がいいかもしれない。
とてもじゃないがfacebookに関する映画サイトとは思えない鈍重さだ(笑)

実質115分ほどの映画なのだけれど、
実に良くできていて、少しも飽きることが無い。
特に音楽のセンスがいい。

実は、見始めた当初は、
これが「デヴィットフィンチャー」の映画であることを忘れていて、
内容からの類推もあって、若手監督のインディーズな映画だと思い込んでいた。
なにしろ、冒頭の数分、特にタイトルあたりのキャンパスを描いている部分は、
画の作りが妙に丁寧で端正だったので、若手だと感じてしまった。

が、よく聞くと、背景の音楽が、すごくいかしている(笑)
不安定なニュアンスがある耳障りな低音のリフレインと、
軽快なんだか、刺激的なんだかわららない不思議なメロディー。
「よくまあ、こんな複雑な音楽を調達できたものだ・・・」
と、そう感心していたら、
「あ、、、監督は、フィンチャーなんだ」
と思い出して、だったらこの音楽も当然だと思った次第。
うん、これは『作曲賞』に相応しいと思う。

さて。。。
わが愛しの桑田佳祐くんに限らず、
多くの、ギターを抱えて唄う男達が言う事には、
「ギターを始めたのは、バンドを組んだのは、モテたかったから」
と言っている(笑)
この映画も、基本的に描こうとしているスタンスは、同じだ(笑)

実際、ザッカーバーグ氏にとっても、そういう原動力があったかもしれない
彼の場合は「見返してやりたい」とか「見直してほしい」という事だろうか?

それでも、やはり、才能が無ければ、ダメなんだよね(笑)

この映画は、こうして、
リビドーが生み出すパワーを描きながらも、同時に、
『燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らん』
というメッセージを発しているように思う。
あえて言えば、映画『アマデウス』に近いのかもしれない。

それにしても、この映画の「物語り手管」は、上手い。
『脚色賞』と『編集賞』もうなづけるのだけれど、
やはり『監督賞』に値するのではないだろうか?
少なくとも、
丁寧な演劇のようでしかなかった『英国王のスピーチ』よりは、
この作品の方が、遥かに映画作品となっていたと感じる。

そうそう、小憎らしい役どころを見事に演じていた、
主演のジェシーアイゼンバーグ君は、
時々、なんとなく、明和電機の社長に見えて、可愛かった。
オスカーを逃したのは残念だけれど、
たぶん、この映画には「主演」が居なかったのだと思う。

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受信: 2011年3月 9日 (水) 午前 05時22分

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