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2011年3月 6日 (日)

『ヨセフ・アンド・ザ・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』 @ 東京国際フォーラムホールC

最愛の作詞家・「ティム ライス」氏と、
憧れのワイン蒐集家にして作曲家・「アンドリュー ロイド ウエバー」氏の、
「上演された『最初の共作作品』」が、ようやく本邦初上演されている。

Joseph

ちなみに、その後JCSや『エビータ』を作り上げた彼らが、
最近携わっている作品をご存じだろうか?・・・これである(笑)<ちょっと驚き

そもそもこの作品を観に行こうと思った理由は、
このポスターにも顔を出している、ベアくんの存在だ
「彼も、ロイドおぢさん仲間かな?」
と期待していったけれど、出会う事は出来なかった(笑)

ともあれ、興味津々で観に行ったこの作品、
いろいろな部分で、驚いたのなんの(*^^)
観に行って良かった、、、なにより楽しかったからね。

この作品は、1968年3月の初演時には、
15分ほどのカンタータ(交声曲)だったそうだ。
つまり、物語性のある歌を聴かせるための小曲といった存在だったらしい。
公演の度に長くなり、初演の2週間後には上演時間が20分となり、
その公演では、作詞のティムライスがファラオで登場したそうだ。

ちなみに、今回の公演は、20分の休憩をはさんで105分となっている。

タイトルから想像できるように、カラフルな夢を見ているような舞台。
しかも、ほとんどの場面で、舞台の上には「こども」がのっている。
42名からなる【こども合唱隊】は、いわばこの作品の肝みたいなもの。
なにしろ、基本的な前提が、
「この舞台は、こどもたちが参加している『シアター・キャンプ』」
となっているらしい。
だから、進行役として『ナレーター』さんがいて、もちろん彼女も歌う。
・・・というか、すごくたくさん歌ってくれた(笑)

と、いうわけで、開演時間の前から【こども合唱隊】は舞台に登場していて、
本を読んだり、縄跳びをしたり、ダンスしたり、鬼ごっこをしている(笑)
まるで映画版『ジーザス・クライスト・スーパースター’73』みたいな感じ。

カラフルなのは目に見えるものばかりではない。
いやむしろ、舞台をカラフルに見せている最大の理由は、
さまざまな要素を取り込んで、けれど少しも純度が落ちてない数々の曲だ。
曲を聴いているだけでも、世界一周をしている気分になれる(笑)

どの曲も大変に素直なメロディーで、気持ちいい。
特に『Go, go, go Joseph』は、耳に残る曲で、
『キャッツ』の鉄道猫のようであり、
『エビータ』のヴェノスアイレスのようでもある。

物語は、旧約聖書を読んだことのある人にはおなじみなのだろうし、
知らなくても、まったく、苦にならない。
正直なところ、いつもの癖で、物語をなぞっていたのだけれど、
後から考えると、もったいないことをしたもしれない。

この作品は、字幕など気にせず、
まるでブロードウェイかウエストエンドの劇場に居るような気分で、
豪華絢爛な音楽と衣裳とダンスの洪水を浴びるのが正解だと思う。
会場も、東京で最もミュージカルが似合う「ホールC」なのだから。。。

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