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2011年3月19日 (土)

『塔の上のラプンツェル』 字幕版

「ディズニー長編アニメーション第50作記念作品」だそうだ。

この映画のプログラムには、その50本が紹介されていて、
『白雪姫』に始まった歴史が記録されている。
みかん星人が観た作品は、驚くことに半分も無くて(笑)
『イカボートとトート氏』ってなんだ?と思ったり。

この50本には、複雑な経緯を持つPIXERの作品は入ってない。
だから、『トイ・ストーリー』も『カーズ』も無いのだけれど、
なにんしても、満を持して制作されたのが、この『塔の上のラプンツェル』だ。

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で、なんと、製作総指揮に、PIXERのジョンラセターを迎え、
脚本には『カーズ』と『ボルト』を担当したダンフォーゲルマンを用意している。
そして、音楽にアランメンケンを配した、最強布陣で取り組んだこの作品は、
途中から涙が止まらない、ディズニーの最高傑作となっていた!

この物語、最大の魅力は、これが純然たるファンタジーであることだ。

最近のディズニー&PIXERは、見た目にはファンタジーであっても、
基本的には、私たちのこの世界と変わりがない。
『ライオンキング』であっても『カーズ』であっても、
ドリームワークスの『ヒックとドゴン』もだけれど、
その世界はファンタジーでも、
そこの物語は可笑しなほどに「この世界」と共通し、そして日常だった。

が、この『ラプンツェル』は、
その設定の中に強烈なファンタジーが織り込まれていて、
これは『美女と野獣』以来の事だと思う。

このファンタジーの物語は、グリム童話に起源があったり、
各地に伝承される「髪長姫」の物語が骨子になっているのだけれど、
例えば『美女と野獣』における王子と魔女の契約と同様で、
我々の社会には基本的に存在しえない乱暴(横暴)なものだ。

この『ラプンツェル』でも、こうしたファンタジーによる「乱暴な契約」が、
最後まで物語を牽引し、そしてファンタジーゆえの大きな満足を与えてくれる。

作品の魅力を語りはじめるときりがない。
が、ひとつ言えるのは、ミュージカルとしての完成度の高さだろう。
多くの場面で、歌への移行が大変にスムーズだ。
とりわけ魅力的なのは、ラプンツェルの母・ゴーテルの場面で、
それが終わると、ついつい拍手をしたくなるほど。

こうした「ミュージカル場面」が物語を展開するのを観ていると、
この『塔の上のラプンツェル』は、まるで演劇として制作されたようにもみえる。
『美女と野獣』に続く、まさに王道の「ミュージカル・ファンタジー」である。

ミュージカルが大好きな人には、特に字幕版を、大いに薦めます!

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コメント

>みかん星人さま
はい、脳内演出してました。吹き替え版は涼風真世さんとシルビア・グラブさんのダブルキャストを想像していましたが、剣幸さんでした。舞い上がりましたね。宝塚歌劇月組で上演希望というところでしょうか。
原作は王子がものすんごい受難にあうので、それなりに楽しみにしていましたので若干物足りなく感じてましたが、ラストはびーびー泣けました。

投稿: とみ(風知草) | 2011年3月20日 (日) 午前 11時43分

おとみさん、コメントありがとう。

なるほど、宝塚での上演、面白いかもしれません。
当然、男役のトップがライダーなんですよね?(笑)

それにしても、絶対に舞台化を狙った作品でしたよね?
食堂の場面、お城のお祭り騒ぎ、そしてクライマックス、、、
舞台での工夫が目に浮かぶようでした。。。

投稿: みかん星人 | 2011年3月22日 (火) 午前 12時35分

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