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2011年3月15日 (火)

ヒアアフター

なにしろ、イーストウッド監督の作品なので、ちゃんと観てある。

『ヒアアフター:Hereafter』とは、
今後の事であり、未来の事であり、そして、来世と云う意味もあるらしい。
で、どうやら、日本の配給会社は『来世』と訳したいようだけれど、
それは、映画の内容とは、若干乖離していると思う。

3つの軸を上手に織り交ぜながら、
いつものイーストウッド監督らしく、物語が丁寧に積み上げられてゆく。
結末は、観ているうちに、徐々に「予感」のような感覚で感じとれる。
『グラントリノ』程の派手さは無いものの、本当に見事な物語りだと感じた。

で、いつもの様に、
「内容は公式ページでご覧いただいこう」
と言ったところで、実はこの映画、
残念ながら、もう劇場では、もう、観られなくなってしまった。

被災した経験もないし、その災害現場に行ったこともないから、
「冒頭の映像が、被災された方に震災を連想させる」
と言われるのなら、そうなのかもしれない。

そして、だから上映を控えよう、という決断も、仕方ないようにも思う。

実際私は、この映画の冒頭にとても大きな衝撃を受けた。
「こんな災害で死んでしまうなんて、どんなにか怖くて、悔しい事だろう」
と、まるで体験したかのように感じた。
そして、その疑似体験があったために、
此度の震災で失われてしまった命に対して、
これまで感じたことが無いほどに強い哀悼を感じている。

それは、逆に、いまこうして生きている事のありがたさを意識することだし、
この感覚こそが、この映画が伝えたいと願っているテーマだ。
(だから「来世」という訳は間違っていると思う。。。素直に「未来」の映画なのだ)

いまこそ、
テレビが人の気力を削ぐような無神経な映像を垂れ流している今だからこそ、
こうして、ちゃんと「生きている事、生き続ける事」を描いた映画を観て、
自分が周囲の人々からどんなに愛されているのか、
そして、
どれほど人をちゃんと愛しているのかを考える時間を持てたらいいのに。

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