ミュージカル『コンタクト』1日取材会 Part1
文句なく、世界で最も好きな劇場が、劇団四季の自由劇場だ(笑)
大きさ、音響、雰囲気、そして匂い。。。何もかも観劇の歓びを支えてくれる。
いま、この自由劇場には、これまた文句なく大好きな『コンタクト』が掛かってる。
その『コンタクト』にどっぷり浸れる企画に参加させてもらった。
まずはPart1、俳優たちの「ウォーミング・アップ」の取材だ。
自由劇場でのウォーム・アップは、1階と2階のロビーで行われている。
実は、ずっと以前に、その様子を見かけたことがあった。
何かの用事で、開場していない自由劇場にいったところ、
ロビーにバーを展開して、そこで俳優たちがストレッチなどをしていたのだ。
自由劇場にも「レッスン室」というのはあるそうだが、
そもそもが狭い劇場なので、1階のロビー程の広さもないとの事。
観客としては、自由劇場の凝縮感にも魅力を感じるのだけれど、
演じる側にとっては、少々違うのかもしれない(笑)
導かれて劇場の中に入ると、
そろそろストレッチが完了して、バーレッスンが始まろうとしていた。
左から澤村明仁くん、西尾健治くん、金久烈くん。
軽快というか、リズムが明確な音楽が流れて、
杏奈さんのリードでバレエのレッスンが続けられる。
左から、田村圭さん、ピンクドレスの井上佳奈さん、新庄真一くん、
そして黄色いドレスの女・高倉恵美さん。
流れる曲は、3分ほどのルーチンを2度繰り返して、
それが8種類ほどあったように思うが、
そのリズムパターンの違い等によってレッスンの内容が違うようだ。
「どんなレッスンか?」は全く分からないものの、
俳優たちが「自ら目的意識を持ってレッスンしている」のは伝わる。
頸の、背中の、腕の、脚の、そして関節の、一つ一つに意識を向けて、
動かしたいと思うように動かし、そして慣れさせてゆく感じだ。
30分ほどすると、大塚俊くんと、牧野公昭くんが登場して、
『開口発声訓練』へと移って行った。
澤村君のサポートをしているのは、ほんとにデカイ男・牧野くん。
「台詞を明確に伝える」という目的をもった訓練だけれど、
訓練で発声している声の意味は全く分からなかった(笑)
ただ、その母音で構成された音の響きは、
時に大きな講堂で聞く読経の大合唱のようにも聞こえる。
良く考えれば、この『コンタクト』には歌は無いし、台詞もほとんど無い、
Part1で一言、Part2で話すのは4人、Part3でも3人しか話さない。
けれど、こうして発声の訓練をする。
もちろん「たゆまぬ努力」みたいなものもあるとは思うけれど、
こうして制御した声を出すことで、カラダが心と強く結ばれるのだろうと思う。
実際、次第に大きくなるこの発声訓練の音が、
天井が高い自由劇場のロビーに響き渡るのを聴いていると、
「人の声」が持っているパワーの力強さを感じる。
ちゃんと訓練し、集中した人間は、
これだけのエネルギーを出せるモノなのか。。。
また、この自由劇場は、こうして公演のある毎日、
俳優たちが響かせるこの声を吸収しているのだ。
まるでワインが熟すように、
自由劇場も、こうして日々熟しているのかもしれない。
今回の企画は、『コンタクト』を発端にしているものの、
つまるところ『劇団四季』の俳優の資質に触れる素晴らしい機会となった。
これからも、こういう企画があると良いなぁ。。。(*^^)
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コメント
cooさん、コメントありがとう。
いつもは、お会いしても立ち話だったり、取材の合間って感じでしたからね。
ああして、お芝居に関していろいろ話せる時間は、なかなか無いので、そういう意味でも貴重です。
せっかく集まったブロガーさん達ですから、あんな時間を持ちたいものです。
TBは、すっかり廃れましたねー。
(成功したので、後半は消しました・・・)
そういう意味では、ブログも、そろそろ・・・なのかもしれません(笑)
追加募集しても、増えるのでしょうか?
投稿: みかん星人 | 2011年2月 6日 (日) 午後 11時46分
先日はありがとうございました。
ゆっくり話しができたのはこれが初めてですね。
貴重な話が聞けてよかったです。また機会があったらよろしくお願いします。
TB最近使っていなかったのでやり方を忘れてしまいました。
投稿: coo | 2011年2月 6日 (日) 午前 11時52分