しあわせの雨傘
時代背景が1977年というのが、なとも上手い。
逆に言えば、改めて「いま」は、無用の長物が多いという感じだ。
「携帯電話」も「インターネット」も、とりわけフランス映画には要らない(笑)
んで、どう考えても、この映画(原作は戯曲)のテーマは、
「男とは、なんと愚かなのだろう」
という事に尽きる、としか思えない(笑)
原題の「potiche」とは飾り壺のことだそうだが、
やはり、壺と言うのは、花を活けたり、何かを保管したりと、
ちゃんとその機能を利用すべきなんだろうねぇ。
そうと知らずに、所有して楽しむだけの男とか、
所有(依存)されて満足している女性は、もうすこし頑張ろう(笑)
それにしても、オゾン監督、やっぱりこの映画でも音楽が良い。
「ミュージカルにはしない」などと言いながらも、
とても素晴らしい曲を選んで、時代と、そして物語を進めていた。
いかにも「フランス映画」らしい、とても楽しい作品だ。
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コメント
みひろさん、コメントありがとう。
フィルムの色調も、あの頃の映画のような「こってり感」がありましたね。
(『8人の女たち』の画もそうでしたね)
髪型に「ファラフォーセット」がいたりと、
いろんなところに、ちょうど私が高校生だった頃のファッションがありましたので、
「なにもかもが適度で、楽しい、いい時代だったなぁ」
と思ったのかもしれません。
しかし、ベルボトムですかぁ。。。
私もその頃に買おうとしましたが、
裾が膨らみ始めるのが「くるぶしの辺り」だったので、やめました。。。
投稿: みかん星人 | 2011年1月18日 (火) 午前 12時57分
こんにちは。
本日、日比谷で見て来ました。
私も『8人の女たち』が大好きで、
久々のオゾン作品でワクワクだったのですが、
期待以上でした!!!
奔放な恋愛を恥じることなく
かと言って、別に誇ることもない
フランスの女性の強さというかしなやかさには
いつも爽快感さえ感じます。
私は、ファッションで楽しみました。
ちっちゃい子までベルボトム(^^;;
最近、リバイバルしてたし、すごくお洒落に感じちゃった(^-^)
スザンヌが社長をしたとたんユニフォームが
マンダリンオレンジになったのも
本当に工場の雰囲気が変わって感動。
やっぱり、お洋服は、大事ですo(^▽^)o
投稿: みひろ | 2011年1月16日 (日) 午後 07時22分