『マンマ・ミーア!』 @ 海劇場
みかん星人の「もっとも好きなミュージカル」が、
日本での発信地、汐留の「海」に戻ってきた!
この「凱旋公演」での注目点は、何と言っても、
濱田&阿久津コンビによるパフォーマンスだと思う。
(そもそも、どんなに好きな作品とはいえ、あのサムは聞きたくないし)
でまあ、予想していた以上に、濱田ドナは「若い」という印象だし、
阿久津サムは、「苦労を知らない二代目」みたいな雰囲気。
物語をちゃんと理解すると、
この『マンマ・ミーア!』はかなりシビアな物語なのだけれど、
この濱田&阿久津コンビでは、深みを感じることは難しい。
(やはり、阿久津くんにはラダメスみたいな立場が似合うんだよね。。。)
それでも、この二人が対峙する場面には、
この二人だけが生み出せるハーモニーがある。
それは、サバンナの大地で出会い、古代エジプトで誓い合い、
メトロポリタン美術館で再会した二人がギリシャの小島で、、、、という、
実に身勝手な幻覚をしっかりと受け止めてくれて、嬉しい。
ABBAの世代からズレているのは仕方のない事なので、
早く、他のキャストも、彼らと同世代に更新してほしいものだ。。。
久しぶりに『マンマ・ミーア!』を観て思ったのだけど、
この作品は、タイミングの絶妙さが心地いい。
それは、たとえば、
大好きな音楽の、ちょっとしたベースのリフを楽しむようなもの。
『Lay All Your Love On Me』で場面が女性パーティーへと変わる瞬間や、
『Super Trouper』で女子がサイリュームを取り出すタイミングを観ていると、
舞台全体がひとつの楽曲として成立し、
振り付けも「編曲」の一つとしてABBAの曲を昇華させていると感じてしまう。
また、『Our Last Summer』は、まる短編映画を見るようだし、
(この場面での紙巻きたばこのシークエンスが切られていた・・・)
濱田&阿久津コンビでの『S.O.S.』は、
演劇が持っている「目の前で俳優が演じる事による力」を存分に発揮していた。
やはり、「もっとも好きな作品」であることを再確認した。
さて、改めて、初演の劇場で、
2台のセット、桟橋、そして最後の大きな月に至るまで、
オリジナルの演出で再見すると、
なぜ、生演奏ではないのか!?
という疑問というか、失望というか、悔しさに突き当たる。
『マンマ・ミーア!』といえば、心臓麻痺を起しそうな開幕の音だ。
が、今回の録音(カラオケ)には、そんな強烈なアタックは無かった。
たしか、名古屋公演の時でも、強烈なアタックがあったと思うので、
今回の、この悲しいまでにスカスカなオケは、広島からなのだろう。
ともかく、あの音の良い「海劇場」が、少しも鳴動しないのは、楽しくない。
はやく、オーケストラピットを開けて、
神父さまも記念写真に納まるようにしてほしいものです。
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コメント
donaさん、コメントありがとう。
生演奏ではないというのにも驚きましたが、
その「カラオケ」のスカスカでみょうちくりんな編曲にも驚きでした(笑)
「嫌い」なんじゃないですよ、、、「苦手」なんです。。。
彼の『Knowing Me, Knowing You』で気絶しかけたというだけです
いやほんと、経済的な余裕があれば、どんどん通いたいですね。。。
本当にこの作品の世代そのものなので(爆)
まあ、ですので、もう痩せるのは無理です。。。私は
せめて、重くならないように努力するのみですわ
投稿: みかん星人 | 2010年12月17日 (金) 午前 01時00分
こんばんわ~
エエッ~~~
生オケじゃないんですか?
みかん星人さんの、御嫌いなサム・・・もしかして、私が好きかも・・・の方?(笑)
濱田ドナに、江畑ソフィ・・・なんか、Wエルファバ・・・
久しぶりの海には、30日に行く予定です。
もちろん今年も大掃除しません!
年明けに二回行く予定してますが、まだまだ通いたくなるのかな~
私、テレビ通販で『ABBA7ミニッツダンスダイエット』なんぞを買って、踊り狂っているんですよ~
痩せませんが・・・
投稿: dona | 2010年12月15日 (水) 午後 11時12分