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2010年9月 1日 (水)

『Colorful (カラフル)』

「あの」原監督の新作『カラフル』を観てきた。
相変わらず作品に関しては公式ページをご覧いただこう。
そしてまた、いつものように、映画を観たいなら予告編は観ないことだ。

ただし、今回の「TRAILER」の『特報』は、巧い。
こういう予告編なら、大歓迎ですね。

なにか、とても久しぶりに「セル画アニメーション」を観た気がした。
もちろん、デジタルな部分も多いし、
特に背景などの処理は目を奪われるほどなのだけれど、
ほんと、久しぶりに「ぎくしゃく感」のあるアニメーションが面白かった。

この映画の宣伝番組などで、その動く姿を最近見かける原監督は、
みかん星人の「2コ上」で、だからまあ、その術数にハマってしまうのかな。
映画の中で、尾崎豊くんの『僕が僕であるために』を使うその手管も、
「ああ、ななるほどね」なんて思う。

そうだ、これまた中に出てくる『東急砧線』をたどるというそのエピソードも、
ある意味、同じ部分で繋がっているのかもしれない。

原作が有名だそうで、そういう意味では物語は広く知られているのかと思うけど、
テーマは、タイトルそのもので「カラフルに生きよう」ということになるだろう。

けど、確かに、中学生の時から「カラフル」であるのは難しいと思うし、
そもそも、なにが「自分のカラー」なのか、なにが「自然な自分」なのか、
そんなのは、子どもには難しいだろう、、、私でさえ、まだ、なのだから。

ただ、私が、あるいは原監督が子どもの頃には、
大人達がとても「カラフル」だった気がする。
(背広だって、昔はカラフルだったしなぁ。。。今は、みーんな真っ黒っ)
「あんな大人でも、好いのか・・・」とまでは考えなかったものの(笑)
個性を持つこと、つまりは自由であることが羨ましく、目標でもあった。

きっと、子どもに「閉塞」を感じたなら、
それは、大人の社会が閉塞して、息苦しくて、楽しくないって事だね。

映画の中で、とても印象的な場面があった。
コンビニで買った食べ物を友人と分け合って食べる。
特に、友人が手ずから二つに割った肉まんを、
しかも大きい方の片割れを主人公に渡すその交流。
そしてまた、
受け入れられない人物が作ったものを食べられなくなってゆくその気持。

自分の命が、何を糧としていたいと望んでいるのか、
そんなことを感じさせる、平凡だけれど、実に見事な場面だった。

『カラフル』は、色を失った大人たちこそ、観るべき映画かもしれない。

憶測だけれど、
この映画も、尾崎くんの歌と同じで、触れるタイミンクがとても大切だと思う。
主人公と同じ15歳でこれを観たら、私は、拒絶したかもしれない。

願わくば、
多くの子供が、好いタイミングでこの素敵な作品と出会えますように。。。

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コメント

 やっと観てきました。
 連休のお昼、大混みのシネコンで
 二回しか上映のないこの『カラフル』、
 結構な人の入りでした。
 隣の中学生男子ーズがごそごそうるさかった(^^;;;

 そう、もしかしたら、むかついてたのかも。
 なんか真とは程遠い感じの子たちで
 なんだろう、真的なものに共感したら
 ダサい、って隣の子に思われちゃうんじゃないか、という
 不安を抱えながら見てる落ち着きの無さだった気がします。

 で、横に座ってる私は、
 「早乙女くんと一緒の高校に行きたい」と
 号泣している真にもらい泣きしながら
 隣の中学生にバレたくない、と
 必死で涙をぬぐっておりました。

 フライドチキンと、肉まんのシーンも良かったですね。
 砧線、辿りに行きたくなりました。
 
 お母さんとの話は、自分のブログに書く事にします。
 素敵な映画を紹介してくれてありがとうございました。

投稿: みひろ | 2010年9月20日 (月) 午後 11時06分

みひろさん、コメントありがとう。

確かに映画館に限らず、隣の人の影響というのはありますね。

ただ、私だったら、その中学生の様子に興味が向くかもしれません(笑)
映画の前後で、どう変わっているのか・・・・
なにより、この映画を仲間たちと見に来るその思い、あるいは勇気に感動しますconfident

公式ページの「完成披露イベント」にその一部が出ていますが、
中学校での試写会の様子が放送されたのを深夜の放送で観ました。
これがなかなか興味深いもので、
「あんまり、変わらないんだなぁ」と思ったり「違うんだなぁ」と思ったり(笑)

余談ですが、
公式のそのトレーラーの最後に監督からのメッセージがあるのですが、
実は、そこにない前半が、ものすごく良いのです(笑)
曰く「大人になったら、自分の色が求められるんですよ」というお話でした。

投稿: みかん星人 | 2010年9月22日 (水) 午後 06時28分

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