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2010年8月26日 (木)

『W ~ダブル』 @ ル テアトル銀座

愛しの「堀内敬子」さまに逢いたくて、
「ル テアトル銀座」で上演中の『W ~ダブル』を観に行ってきた。

全編がサスペンスとスリルに満ちたこの舞台は、
一幕が90分、二幕が55分と長めだけれど、
いたる所がコミカルでもあり、あっという間の観劇体験だ。

原作者はフランスの戯曲作家「ロベール トマ」。
彼は『8人の女たち』の原作も書いている人で、
「フランスのヒッチコック」と呼ばれるサスペンスの名人。

と、いうわけで、サスペンスが魅力の物語に関してはなにも書けない。
ただ、いかにもフランスの作品らしく、
お洒落で、毒があり、そして何とも言えない後味の舞台となっていた。

スリルに満ちているのは、物語だけでない
俳優の演技も、まるで綱渡りのようにスリリング!
なにしろ、セリフ・動き・段取りのどれが一つでも狂ってしまうと、
ちゃんとした結末にたどり着けないのだから。

そんな舞台に登場したのは、、、、

先ずは、愛しの堀内敬子さま。。。いきなりのメイド服で、メロメロ
ヒエラルキーを上手に織り込んだうえでの、緩急自在な演技は、
ただもう、、、笑いと愛しさの大盤振る舞いだった。

何度か舞台で拝見し、
また上野くんのイベントでもその人柄に魅了された橋本さとしさんは、
大変な集中力と丁寧さで、とても難しい役をこなしていた。
ある意味で、「素の橋本さとしを演じる橋本さとし」が観られるのかもしれない。

予想もしなかった魅力を発揮していたのは、中越典子さん。
『サラリーマンNEO』での彼女ぐらいしか知らなかったのだが、
その見事に通る声と、豊かな感情表現にすっかり虜になってしまった。

これまた『サラリーマンNEO』でお目にかかる山西惇さんは、
響く声と、鋭い視線がサスペンスを盛り上げて、怖い存在。

コング桑田さんは、二幕にしか登場しなかったものの、
『レ・ミゼラブル』や「キャラメルボックスの舞台」でもそうだったように、
さすがの存在感を発揮していた。
この舞台でも、「面白さ」という甘味を際立たせる塩味のような存在で、
心地よい響きのセリフが素敵だった。

また、冨森ジャスティンアンドリューのイケメン兄弟は、
恐ろしく長い脚が、その役柄にドンピシャで素敵だったなぁ。。。

俳優の個性が強く、なによりその演技のレベルがとても高いので、
ストレート・プレイを堪能した充実感が心地よい舞台だった。。。。
けれど、満員御礼ではない・・・すっごくお薦めです!

で。。。この夜は、『アフター・トーク』というイベントがあり、
司会のコング桑田さんをはじめ、橋本さん、川西さんという、
「強烈な関西オヤジ」のおかげで、抱腹絶倒のイベントとなった。

このイベントの模様も含めて、舞台がDVDとして発売されるそうだ。
劇場で予約受付をしていたけれど、
思わず予約しそうになったみかん星人でした。(まあ、出てから考えましょう。。。)

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