『落葉 他12篇』 by G・ガルシア=マルケス
読み終えるのに苦労した、という訳ではない。
むしろ、時をおいて、何度も読み返しているほど。
ただ、いよいよ記事にしようと思うけれど、文章が浮ばない。
「いったい、なにを読んだんだか。。。」
と思ってしまうような、不思議な感覚だ。
このブログでは、
物語の「あらすじ」にはなるべく触れないようにしている。
だから、読んで受け取った印象や、
読み取った波動が共鳴する何かに関して書く事が基本。
ところが、この短編集に登場する物語たちは、
ただひたすら純粋に「物語」であって、
受け取る印象は、ただ「なるほど、面白かった」であり、
その物語が、私の中の何かと共鳴する事も無い。
例えて言うなら、遊園地での体験のようなもの。
ジェットコースターで感じる圧倒的な加速度や重力。
コーヒーカップに乗って感じる遠心力や眩暈。
そういった、体の感覚が感じる快感に近くて、
「夜のパレード」を眺めた時に受け止める感情への情動とは、違う。
肉体が得た「非日常体験」は、言葉にすれば陳腐になるだけなのだ。
この短編集を読むと云う体験は、これに近い。
言い訳なのだけれど、、、これが、記事が遅れた理由だ。
この短編集は、けれど、マルケスのエッセンスが詰まっている。
「スピンオフ」ならぬ「原点回帰」というか。。。
『百年の孤独』の原点である『落葉』の緻密さには、驚く。
秒単位で進む描写が、年単位で飛ぶ記述の中に散りばめられている。
まさに、純粋に「文学」「読書」を楽しむための作品だ。
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