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2009年10月12日 (月)

『レ・ミゼラブル』 @ 帝国劇場

帝国劇場への凱旋公演だそうである。

「もう、観なくてもいいと思う演目」は、幾つもある。
『ミス・サイゴン』とか『ウィキッド』が、その筆頭かな。
『レ・ミゼラブル』も、正直なところ、「もう見飽きた感」があった。

それでも、再び劇場に行ったのには、幾つか理由がある。

まず、CATVで観てきた、
世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット』の影響がある。
このアニメは、随所に、このミュージカルの舞台を髣髴とさせる場面があり、
また、それでいながら、
ジャベールが最後まで行き残ると云う、画期的な展開をみせてくれて、
「もういちど、舞台を観てみたくなった」という思いを抱かせてくれていた。
 (ちなみにこのアニメは、とても子ども向けに作られたとは思えない程に、深い)

そして、キャスティングの面白さも、この舞台を観たいと思わせた一因。
これが、そのキャスト表

Cast

今井バルジャンは未経験だし、
話題の岡ジャベールにも会ってみたい。
2年前にとても素晴らしいパフォーマンスに痺れた坂本エポも気になる。

もちろん、我が後輩の上野くんが登場しているのが、前提だし、
この記事に登場する松原くんのアンジョルラスにも関心があった。

こういう楽しみは、あの劇団には無いな。。。

そして、この10月12日の舞台を観ようと思った一番大きな原因は、
どこかの劇団ではしばしば行われる、
けれど、たぶん『レ・ミゼラブル』では珍しい、バックステージツアーの開催だった。

たった30名の枠、、、実際には40名だったかな?
抽選で選ばれるその狭き門、、、さて、、、その結果は?

当然!  落選(笑)

幕間に発表されたので、帰ろうかと思った人が若干名いましたけどね(笑)

ま。。。バックステージツアーの様子は、先のブログの記事になるそーです。
逆にいえば、面が割れなくて良かったのかも(爆)

さて、この日の観劇に誘惑してくれたキャストについて書きましょう。

初めて拝見した今井バルジャンは、癖が無いのが特徴なのかな?
原作どおりのバルジャンとに近いように感じた。
「ジャンバルジャン」という人は、先に書いたアニメで見る限り、
生まれ変わってから後は、敬虔で、質素で、沈着冷静な男という感じ。

橋本バルジャンが、芝居は最高に面白いけれど、この原作からは遠い(笑)
山祐バルジャンは、やはり見栄えと歌で圧巻。
宗教的なニュアンスが一番強いのは別所バルジャンかな。
その中で、ほんとうに特徴が無いのが、今井バルジャンだった。

さらにいうと、この日は、立派で高潔な雰囲気がある岡ジャベールで、
二人の身長が逆転しているような印象があった。
たぶん、岡さんの方が身長が高いのでは?
だから「お前なんかに負けはしない」というニュアンスが微妙になってしまった。

そう、この岡ジャベール、ともかく恰好良い。良すぎる。
彼のアンジョルラスは、まさに志の高いリーダーで、カリスマ性を感じた。
その岡さんがジャベールを演じると、ジャベールの印象が変ってしまう。
今まで観てきたジャベールは、アニメのも含めて、
「正義の側に立ってはいるけれど、決して正義漢ではない」ものだったし、
「罪を憎む余り、罪人まで憎くて仕方ない」という輩だ。
この部分では、20周年の時に観た、鹿賀丈史氏のジャベールが上手かった。

だが、岡ジャベールは、高潔すぎるし、本物の正義の味方に見える。
だから、あの最期には納得できないし、全く似合わないと思った。

さて、痩せすぎの雰囲気が、痛々しいほどエポニーヌを思わせる坂本さん。
改めて思ったのだけど、エポニーヌって、出番が短いんだよね。
登場するのはコゼットと同じ場面なのに、二幕の冒頭で消えてしまうのだから。
にも関わらず、この作品の【ああ無情】を代表するキャラクター。

この側面において、坂本エポニーヌは、苦しいほどの無情を感じさせてくれる。
【ひとり】という言葉が、革命の6月の夜に寒風を吹かせていた。
そして、最期の歌。
どーやって、あんなに息絶え絶えなのに、隅々まで響く声が出せるのだろう。
「瀕死なのに歌う」というというミュージカルの弱点を、
彼女は滑らかに最高のドラマポイントに昇華させていたと思う。

とうとうプリンシパルに届いた、松原くんのアンジョルラス。
うん、これは面白い。
歌唱の伸びも含めて、まるで戦隊モノのヒーローみたいな雰囲気だ。
居並ぶアンサンブル学生達を「カリスマ」ではなくリードする。
そのためか、アンサンブルの芝居が目立って、
バリケードの場面(ベガー)から『民衆の歌』へと続く場面が熱かった!

最後に、我らが上野聖太くん。
舞台の上では「あれ?太った」と感じる場面がありましたが、
終演後に会えた彼は、以前よりも細くなっていた。
うん、ちゃんと「舞台の上では、役を生きている」のだなと、感動しました。
彼のブログのこの記事が、まさに「なるほど」という感じです。

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コメント

レミゼ観劇されたんですね。
岡さんのジャベールは本当に最高ですよね。
歌はもちろんのこと、立ち姿も完璧。
僕も断然坂本エポニーヌ派です!(笑)
新妻&笹本より断然よいです。

投稿: skybright | 2009年10月15日 (木) 午後 10時32分

残念なことに岡アンジョを観ていないので、その素晴らしさを周りの人から聞くたびに後悔の念にさいなまれています。
が!もちろん、わたしは岡ジャベール最優先で観に行く予定です。いいんです、かっこよすぎても背が高くても・・・(笑)
今回観劇予定は初見の橋本バルジャンなので、どのような感じになるのか楽しみにしています。それにしても、バックステージツアー、残念でしたね。

投稿: ゆぴ | 2009年10月16日 (金) 午前 12時25分

skybrightさん、コメントありがとう。

岡ジャベール、確かに歌は素晴らしいと思いました。
ただ、私には「素晴らしすぎる」という印象だったのです。
あのジャベールなら、最後まで生き残って、
「そうだ、人は変る事ができる」
なんて台詞を言って欲しい、なんて思いました(笑)

坂本エポニーヌは、
彼女の声優としての経験が強みになっているのでしょうね。
また、歌手としての豊富な経験もあり、
ステージで「役を生きる」という事が上手いように思いました。

役者を選んで観られる東宝のシステム、やっぱり良いですねぇ。

投稿: みかん星人 | 2009年10月16日 (金) 午後 11時34分

ゆぴさん、コメントありがとう。

ほんと、残念でした>バックステージ
早く公式ページでその内容を知りたいものです(笑)

過去のキャストでは、観てみたい方々がたくさんいますね。
もう、絶対に観るのことが叶わない本田美奈子さんのエポニーヌや、
我が愛しの堀内敬子さんのコゼットなんか、観たかったですねー。
一昨年、石川禅さんのマリウスを観る機会がありましたが、
「やっぱり面白いなぁ」と感心したものです。

橋本バルジャンは、たぶん一番多く観ているバルジャンですが、
間違いなく「芝居」として最高に面白いですよ。

投稿: みかん星人 | 2009年10月16日 (金) 午後 11時49分

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