「グーテンベルク42行聖書」展
日本に「西洋文化」を輸入してきた『丸善』が、
その栄誉ある創業140周年を記念して、
グーテンベルクが印刷した聖書、もちろん本物、を展示していた。
(残念ながら、展示物の写真撮影はNO!でしたっ)
15世紀の三大発明の一つの「そのもの」を目の当たりにする機会はそう無い、
と思って、行ってみた。
180冊制作されたという聖書のうち、現存するのは48冊。
展示されているのは、丸善が購入して、慶応大学が保管している1冊。
まことに大きな本で、
表紙には小さな脚が5個ついており、開いた時にそれが机に接するようになっている。
「最初の活版印刷はインクの黒だけ」だと思っていたのだが、
その想像とは全く違って、大変に鮮やかで、そして色彩豊かだった。
段落最初の文字などは、大きくカリグラフィーで描かれていて、
隣の列にはみ出さんばかりに華々しく装飾されている。
(活版印刷の前、写本の頃から、こういう装飾はされていたとの事)
活版印刷は、結局当時の「写本職人(奴隷)」を失職させる事になるけれど、
この技術のお陰で書籍、つまり「誰かの思考」は、世の中に広く行き渡り、
人類は大きく躍進する事になったわけだね。
その原点の公開は明後日8日まで。。。と、いうわけで、公開終了。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント