『ボルト』
今年は丑年だけれど、戌映画の当たり年?
そして『ボルト』だ。
ディズニーに戻った「ジョンラセター」が製作総指揮の、
PIXER映画ではない、「ウォルトディズニーアニメ」だ。
そして、「ディズニーデジタル3D」映画でもある。
(なんと、ファーストデイで1000円で映画が観られるハズなのに、
この3D映画は、プロパの2000円での興行だった・・・)
3Dだと字幕を出しにくくなる関係で、吹き替え上映になるのだけれど、
これは、なかなか良かった。。。特に天野くん、、、上手い。
ところで、この3Dメガネは、ただの偏向レンズメガネではない・・・らしい・
マンカスくん(左側)のメガネを見ると、
眉間の部分に黒いセンサーが仕込まれているのがわかると思う。
どうやら、この部分で、波長は不明だけれど、要するに電波を受取って、
レンズの「何か(偏向の角度か回数か?)」を調整しているらしい。
試しに、見ている最中にこの部分を隠すと、まったく立体にならない。
(上映前にこういった前説があったけど、このメガネはかなり高価らしい)
この不思議な仕組みのお陰で「立体」と「普通(但し二重)」を見比べていたら、
一つ気づいた事がある。
この3Dシステムは「偏向」という仕組みで立体視が可能になるのだけれど、
要するに「偏向レンズ」越しにスクリーンを見るから、眩しくない。
比較的前で観るので、この日も2列目(B列)で見たのだけれど、
迫力満点で、それでいて眩しくなく、詳細を大いに楽しむ事ができた。
お陰で、ボルトの体温や匂いまで感じられるような、
ある種、映画を「体感」したような印象が残った。
この映画の、最も重要な場面は、冒頭だ。
互いに、その存在に大きな影響を与え合う、もう一つの存在との出会い。
たぶん、どちらかにとって「生涯最高の出会い」であるその場面が、
この物語で最も大切な場面であり、そしてこの映画を成功させている。
もちろん、それに続く『ボルト』の活躍は、
アクション映画のいろんな要素を組み込んで、
そのイマジネーションの豊かさと、裏側の部分も含めて、とても楽しい。
「ロード・ムービー」となる中盤は、
それらしく互いの信頼が積み上がる様子と、
次第に見えてくる問題点と、終着点の予感が、なんとも手堅い。
主役の「ボルト」は、本当の自分自身と向き合うし、
ネコの「ミトンズ」は、初めて得る対等で無償の絆に戸惑うし、
ハムスターの「ライノ」は、夢や可能性を傍観者ではなく実現しようと努力する。
悪役の居ないこの映画は、そう言った意味で、恐いほどに健全だ。
よく考えてみると、
「少女と犬」が「邪悪な組織」と対決する物語を制作したり、
そもそも、その犬を騙してリアリティーを追求したりと、
まったくもって「不健全」なのは、(映画の中の)制作者側だったりする(笑)
いや、、、
彼らに新しいアイディアを提供した鳩が、もっとも恐い存在かもしれない(爆)
ま、そんな面倒な事は考えない事にして、夏休みにみんなで楽しみましょう>3D
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