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2009年8月 1日 (土)

『ボルト』

今年は丑年だけれど、戌映画の当たり年?

マーリー』と、『HACHI

Hachi

そして『ボルト』だ。

Bolt

ディズニーに戻った「ジョンラセター」が製作総指揮の、
PIXER映画ではない、「ウォルトディズニーアニメ」だ。

そして、「ディズニーデジタル3D」映画でもある。
 (なんと、ファーストデイで1000円で映画が観られるハズなのに、
  この3D映画は、プロパの2000円での興行だった・・・)

3d

3Dだと字幕を出しにくくなる関係で、吹き替え上映になるのだけれど、
これは、なかなか良かった。。。特に天野くん、、、上手い。

ところで、この3Dメガネは、ただの偏向レンズメガネではない・・・らしい・
マンカスくん(左側)のメガネを見ると、
眉間の部分に黒いセンサーが仕込まれているのがわかると思う。
どうやら、この部分で、波長は不明だけれど、要するに電波を受取って、
レンズの「何か(偏向の角度か回数か?)」を調整しているらしい。
試しに、見ている最中にこの部分を隠すと、まったく立体にならない。
 (上映前にこういった前説があったけど、このメガネはかなり高価らしい

この不思議な仕組みのお陰で「立体」と「普通(但し二重)」を見比べていたら、
一つ気づいた事がある。
この3Dシステムは「偏向」という仕組みで立体視が可能になるのだけれど、
要するに「偏向レンズ」越しにスクリーンを見るから、眩しくない。
比較的前で観るので、この日も2列目(B列)で見たのだけれど、
迫力満点で、それでいて眩しくなく、詳細を大いに楽しむ事ができた。

お陰で、ボルトの体温や匂いまで感じられるような、
ある種、映画を「体感」したような印象が残った。

この映画の、最も重要な場面は、冒頭だ。

互いに、その存在に大きな影響を与え合う、もう一つの存在との出会い。
たぶん、どちらかにとって「生涯最高の出会い」であるその場面が、
この物語で最も大切な場面であり、そしてこの映画を成功させている。

もちろん、それに続く『ボルト』の活躍は、
アクション映画のいろんな要素を組み込んで、
そのイマジネーションの豊かさと、裏側の部分も含めて、とても楽しい。
「ロード・ムービー」となる中盤は、
それらしく互いの信頼が積み上がる様子と、
次第に見えてくる問題点と、終着点の予感が、なんとも手堅い。

主役の「ボルト」は、本当の自分自身と向き合うし、
ネコの「ミトンズ」は、初めて得る対等で無償の絆に戸惑うし、
ハムスターの「ライノ」は、夢や可能性を傍観者ではなく実現しようと努力する。
悪役の居ないこの映画は、そう言った意味で、恐いほどに健全だ。

よく考えてみると、
「少女と犬」が「邪悪な組織」と対決する物語を制作したり、
そもそも、その犬を騙してリアリティーを追求したりと、
まったくもって「不健全」なのは、(映画の中の)制作者側だったりする(笑)

いや、、、
彼らに新しいアイディアを提供した鳩が、もっとも恐い存在かもしれない(爆)

ま、そんな面倒な事は考えない事にして、夏休みにみんなで楽しみましょう>3D

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