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2009年7月20日 (月)

『メアリー・ブレア展』 @ 東京都現代美術館

TDLにあるアトラクションの中で、
みかん星人が最も苦手なのが『イッツ・ア・スモールワールド』なのです。
もちろん「最も苦手」と思えるほどには経験していますし、
混雑している暑い日・寒い日の逃避場所として好適な場所でもあります。
 (苦手な理由は、さて、なんだったろう? 流れている曲はとても好きなんだけどね)

で、『イッツ・ア・スモールワールド』に入るたびに思うのは、
「ここの壁に描かれた画は、いつも見ても新鮮で、不滅に美しい」という事でした。
ただ、そう感心していた割には、
「誰がデザインしたのか?」という興味を持った事もなく、
ただ漠然と「ディズニーのアイディアを描いたもの」と思っていた気がします。

実は、この『イッツ・ア・スモールワールド』をデザインしたのが、
「メアリー ブレア」という人だったのです。
この『メアリー・ブレア展』のサブタイトルは、
ウォルトが信じた ひとりの女性。」というもので、
つまり、『イッツ・ア・スモールワールド』は、ウォルトディズニーの全幅の信頼を受けて、
ブレア氏自身が集大成としてデザインしたアトラクションだったのです。

この展覧会を順番に見てゆくと、
ウォルトディズニーがなぜそんなにもブレア氏を重用したのかが解ってくる。。。
というよりも、ディズニーが、
「才能」が浮かび上がる「その瞬間」を実にうまく見出している事に関心する。
ブレア氏の変化は、色、にあったのだと感じました。
とある瞬間から、彼女が描く「かたち」が「線」ではなく「色」で表現され始める。
しかも、その色の鮮度というか、バランス感覚が、まるで「夢」のような色遣いで、
それは正に『イッツ・ア・スモールワールド』で感じる「不滅感」そのものなのです。

ブレア氏の、その色遣いは、
『シンデレラ』、『ふしぎの国のアリス』そして『ピーター・パン』で感じられます。
特に『ふしぎの国のアリス』では、
ブレア氏の描いた「コンセプト・アート」のイメージがそのまま映画になっている。

Alice

この「アリス」のイメージは、実は、ブレア氏が描き出したものだったのですね。

そんな才能豊かな、もしくは才能を生かす場所を得る事ができた彼女は、
けれど、とても大変な日々を過ごしていたことも、この展覧会で知る事ができます。
なんと67歳で亡くなってしまうのですが、
なんとなく、55歳で亡くなった「いわさきちひろ」氏を連想してしまった。

ともかく、「デイズニー」という看板に隠されていた、
けれど、本当の意味で「ディズニー」そのものだった彼女を知る事ができる、
大変に貴重で、そして感動的な展覧会でした。

Lemmon

ぢつは、感動的であった理由は、ほかにもあります。。。。

この展覧会にも「音声ガイド(500円)」があったのですが、
そのナレーションが、なんと、池田昌子さん、なのです。

もちろん、
ブレア氏の仕事と、池田さんの仕事と、重なる部分があるわけではないのですが、
池田さんの声と、その語り口と、茶目っ気のある言い回しが実にツボで、
冒頭の部分、まだ作品の前に行く前から、うるっと来てしまったのです。

展覧会自体も素晴らしいですが、
是非とも、この音声ガイドを借りて、じっくりと観て、聴いて、歩いてください。

展覧会は比較的短時間で満足してしまうみかん星人ですが、
この展覧会には、なんと、100分も要してしまいました。
たぶん、今までの中で、最も時間をかけて観たかもしれない。

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