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2009年7月17日 (金)

『春のめざめ』 ステージツアー、再び。

イベントに通うのなら、
こういった「バックステージ系」ではなく「オフステージ系」なのが正当だと思う。
『春のめざめ』にも、来週と8月に2度ずつ「オフステージ」のイベントがあって、
これは俳優さん達が登場し、きっと毎回、違うお話をするのだろう。

若手ばかりの舞台だから、もしかしたら、もの凄く面白いイベントになるかも。

それでも、ともかく、今夜も、
「『春のめざめ』の”秘密の扉”を開けてみませんか?」に参加してしまった。
もちろんB席で、今夜は上手側。
上手側からの鑑賞では、音が違うのが面白い。
ドラムスが上手側にいるからだと思うけれど、ボーカルが孤立して聴こえることがある。
ま、、、その辺りは、後ほどとして。。。とりあえず、イベントの事から。

思った通り、イベントの内容は、ほとんど変り無い。
村井舞台監督の説明が簡潔になっていたり、
最後に、もの凄くイカした「臨時メルヒオール」が登場した(笑)程度。
そもそも、再度の理由は「見逃した部分」があるからだ。
見逃したのは、【メモ】の全体像と、袖の着替え場所。
その着替え場所に用意されていたハンシェンのためのデズデモーナがみたかった。

あ、それでも、
この劇団四季版『春のめざめ』が「ツアー仕様」なのだという点が面白い話だった。
だから「どの劇場でも上演できるように考えられた構造」になっていて、
その典型が「奈落」の部分なのだそうだ。
他のブログで読んでいた「もっと凄いエンディングへのアプローチ」は、
そうした理由で、劇団四季では採用してないのだ。
その代り、この自由劇場のセットは、他のどの四季劇場でも使えるし、
似たような劇場であれば、どこででも上演できる仕組みになってるそうだ。

あと、とても考えさせられたのが、
「なぜ、モリッツは、マイクコードの処理をするのか?」
という、観てない人には全く意味不明の質問への回答。
なるほどなぁ、、、ますますあの場面が、深くなる。

順番が逆になった感もあるけれど、役者に関して。

テーアが浦壁さんだった。
初めて観ましたけれど、いやいや、彼女のテーアも可愛い。
なにが可愛いって、クルクル回る時の腕の感じ!
それと、四季の俳優よりも明確で大きな声量のセリフ。

そして、本当に目が離せない三雲モリッツ。
今日は、マイクスタンドの使い方、、、というか、
「マイクスタンドへの感情のぶつけ方」が良かった。
イルゼと向き合うためにスタンドを手にした時の、その音。。。

ほんとうに、どうして彼は素直になれなかったのか・・・
あの時間のモリッツの心の動きが、痛々しいほど伝わってきた。

さて、、、今日のポイントは、柿澤メルヒ。

今夜のメルヒオールは、また、ひと味違っていた。
けっして「納得できる方向」ではないのだけれど、
なんというか、終始苛立っているメルヒオールだった。
特に1幕の最後の部分。
「お願いだから」というセリフが数回あるのだけれど、
今夜のメルヒオールは、そのすべのニュアンスを見事に区別していた。
怒りだったり、恐怖だったり、逃避だったり、そして、誘惑だったり。
やはり、こういう部分は、セリフの力だなぁ、、、メロディでは無理かも。

毎回、といっても、まだ5回目なのだけれど(笑)メルヒオールが歌う、
≪夢だったらいいのに≫と≪逃げ出せたらいいのに≫という言葉は、染みる。
その彼の思いさえ、けれど、実は、まだまだ甘いのだと、、、
そう知っている大人からみると、だから、一層せつなくて、愛しい。

さて、、、この期に及んで、『春のめざめ』に新しいポスターができた。
んで、、、これがまた、今までに無く、良い。
正直なところ、最初からこのポスターだったら、
もっと違うムーブメントが起きていたようにも感じるのだけれど、
ま、それは今更言っても仕方ない。

ともかく、いよいよ夏休みの季節。
新しいポスターと共に、
「学生3人ならS席1万円+プログラムつき」
なんてなキャンペーンでもして、客席をもっと熱くしてもらいたいものだ。

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コメント

マイクコードの謎? なんだったんでしょう
わたしには、ロープを選ぶか?銃を選ぶか? くらいしか思いつきませんが。

コードと言えば、名古屋のセミナーで美術の土屋さんが「昔はみんなコード付きマイクだったんで、歌いながら、踊りながらコードを上手にさばけないといけなかったんですよ。 僕は上手でしょう』なんていっておられました

投稿: まほちち | 2009年7月18日 (土) 午後 04時45分

はじめまして、いつも楽しく拝見させてもらっています。
私も昨日のバクステに参加していたのですが
”モリッツのマイクコードの謎”の時、舞台裏にいまして
その質問は聞いてませんでした。
是非答えが知りたいです!
不躾ですみませんm(_ _)m

投稿: ひらぼん | 2009年7月18日 (土) 午後 06時27分

まほちちさん、コメントありがとう。

内容に触れてしまうので、概念?だけを書きますが。。。

舞台を観た人は分かると思いますので、こう考えてみてください。
「もし、モリッツが、マイクコードを処理しなかったら、どーなったか?」

マイクコードの処理は、数年前の『テネシーワルツ』という江利チエミさんのミュージカルでみられました。
常にテンションを感じる程度にコードが袖中に引っ張られていて、当時の雰囲気を上手く出していましたねー。

投稿: みかん星人 | 2009年7月19日 (日) 午前 10時26分

ひらぼんさん、コメントありがとうございます。

まほちちさんへのリプライに書きましたけれど、
「暗転してから裏方さんがやれば良い事なのに・・・敢えてモリッツにさせている」
という演出にも、それなりの意味がある、という解釈なんです。

ひらぼんさんも、想像してみてください、、、コードを片付けないモリッツだったら、、、、と。

ともかく、2度参加して、この質問が最も印象深い、作品の本質に迫るものでした。

投稿: みかん星人 | 2009年7月19日 (日) 午前 10時42分

はじめまして。
いつもこっそりのぞいて楽しませて頂いております、すみません(笑)

モリッツのコード、なんとなく想像がつきます。
みかん星人さんが仰る様に、
あれを片付けないモリッツって、、、ふふふ。

私が観劇したのはすべてサンウンくんですが、
一度だけ、グッチャグチャに片付けた時がありました。
そりゃもう見事にグッチャグチャ(笑)

私、日々進化・深化する彼からもう目が離せなくなってしまいました。


投稿: 莢花 | 2009年7月21日 (火) 午後 08時11分

莢花さん、コメントありがとうございます。

「あれを片付けない奴」だったら、
もっと上手く立ち回ると言うか、、、ね、できたんでしょうに。
あ。。。厂原くんなら(笑)

あの場面は、ステージシートで観ると、これまた本当に辛いですね。

あー、、、明日はイベントでしたねー。。。観に行きたいなぁ(笑)

投稿: みかん星人 | 2009年7月22日 (水) 午後 06時22分

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