『HACHI 約束の犬』
8月8日から公開される『HACHI』を観てきた。
良くあることだけれど、この「約束の犬」という副題?は、まったくの蛇足。
原題は『Hachiko: A Dog's Story』。
原題は観客を信じているのに比べて、
邦題は、むしろハチ公を良く知る日本人を信じてない、、、さすがフジテレビ。
ま、そんなこんなも、ハレストレム監督の「画」の前では、どーでもいい。
無理してエピソードを積み上げるわけでもなく、
少々「淡々」過ぎるほどにたわいない時間を薄墨のごとく塗って、
終始滑らかで安定感のある映像で作品を完成し、
そして、まったく想像通りの終点におろしてくれる、実に手堅い映画。
もちろん、HACHIくんが可愛かったり、お茶目だったり、
そして本当に老犬だったりして、もうそれだけで充分なんだけれど、
この映画で、たぶん、最も強く観客の印象に残るのは、
HACHIとの時間を享受しているリチャードギアの姿かもしれない。
「子役と子犬には勝てない」などというが、この映画のギアさまは、勝っている(笑)
たぶん、すくなくとも私は、今後、「ハチ公」を思うたびに、
この映画の中の、実に自然で楽しげなパーカーの姿を思い起こすだろう。
それにしても、あの最後のショットは、ずるい。。。やられたっ。
ハチ公には、こうして何度も会っているから、ほんとに、やられた。
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コメント
とみさん、コメントありがとう。
絶賛、、、というつもりは無かったのですが(笑)
「あの犬とギアさまの芝居を観ているだけで麗しい」
という映画だったと思います。
ハチの視線になると、
色が褪せるというか、ほとんど白黒なんですよね。
そもそも、犬にはどう見えているのか知らないのですが、
「あー、違う生き物なのだ」
というのは、伝わってきました。
いやいや。。。本当に、この邦題ったら・・・です(爆)
投稿: みかん星人 | 2009年8月25日 (火) 午後 11時50分
>みかん☆星人さま
絶賛なさってますので安心して見てきました。ワタクシ的には、ボールを取って来ない習性に対する評価と、ハチがパーカーを見つけたという視点、ハチ目線が好きになりました。合衆国の原題がハチ公物語というのもいいです。
邦題はあきませんに一票。
投稿: とみ | 2009年8月24日 (月) 午後 10時48分
hatchiyさん、コメントありがとうございます。
「可能性」みたいなことかもしれないですね。
人間同士でさえコミュニケーションが難しいのに、
人と犬の間に強固な関係が築けるという、
。。。そこから見えてくる、可能性、、かな。
丁寧に作ってある映画です。
CGも上手く使われていますしね、、、期待しててください。
投稿: みかん星人 | 2009年7月13日 (月) 午後 10時03分
はじめまして
この 映画は ふと予告を見た瞬間に
絶対観たい と 思った作品でありました
忠犬ハチ公 の話は 小さいころから何度も聞いて 知ってるんですが
飽くことなく 好きなんですよねーー
投稿: hatchiy | 2009年7月13日 (月) 午前 02時04分
るいさん、コメントありがとう。
なぜ、いま、ハチ公なのか。。。ですよね(笑)
映画の中では、愛玩とか調教という関係ではなくて、
「パートナー」として「秋田犬」を扱っていたように感じました。
この辺りが、なぜ、の理由かもしれませんね。
8月にドラマの続編が放送される予定の「白洲次郎」は、
占領軍から「従順ならざる日本人」と言われたそうですけど、
「忠誠」ではあっても「従順」とは言い難い秋田犬を描く事で、
「なにか」を感じて欲しいと思ったのかもしれません。
ちなみに、アメリカ全土での公開は10月だそうです。
その後も、北欧やオーストラリアで公開されるとのこと。
他の国の人が、どう観るのか、ちょっと楽しみですね。
投稿: みかん星人 | 2009年7月12日 (日) 午後 05時47分
ハチ!!
リチャード・ギアの(外国人の?)言う「ハチ」がツボだったりします(笑)
動物物は、なんであれ絶対泣くからあまり近づかないようにしてるんですが、、、ラストが気になりますっ
ハチは秋田犬でしたよね?
愛くるしい犬なので、観てるだけで癒されそう。
でも、なんで「ハチ」のリメイクなんでしょうね?
アメリカでの評価はどうだったのか気になります(笑)
投稿: るい | 2009年7月10日 (金) 午後 11時46分