『世界報道写真展2009』 @ 東京都写真美術館
下の記事に書いた『プレス・カメラマン・ストーリー』展に続いて、
2008年の報道写真の中から選ばれた、
「世界報道写真コンテスト」の入賞写真の展覧会を観た。
この写真展も「百聞は一見にしかず」だ。
2008年といえば、世界恐慌の入り口もあったし、オリンピックもあったけれど、
岩手県内陸南部で地震があったように、中国でも大地震があったし、
日本で無差別殺傷事件があったように、海外でも酷い事件があったのだ。
『プレス・カメラマン・ストーリー』が「縦の時系列」であったのに対して、
この『世界報道写真展』は「横の時系列」を感じる。
たとえば、中国の大地震で救出された人、そして犠牲者の写真を観たり、
そしてまた、被災した人々の生活を捉えた写真を見ていると、
地震国日本が「しなければならないこと」が見えてきたりする。
また、最近、妙なCMで耳にする「グアテマラ」という国が、
意外と治安が悪くて、調べてみると「渡航に充分注意」だったりするのだが、
その恐ろしい犯罪の様子が写し出されていて、ものすごく恐かった。
最後のコーナーには、ガザの取材をしたドキュメントが上映されていた。
映像の中で語る彼の地の人々を見ていると、
「知らない」では済まされないのだと思う。
この「知らない」というのは、出来事そのものではなくて、
「人間は、社会は、国家は、こういう事をしてしまうんだ」
という事だろうと思う。
カメラマンが「その場所にいた」という意味も含めて、
もっと「報道」に関心を持つべきなのだと痛感した展覧会だった。
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コメント
まほちちさん、コメントありがとう。
あ。。。ほんと、最後に、ベア登場ですねぇ
http://www.shiki.gr.jp/closeup/spring_ss/02.html
うーん、、、なんか、しゃくだわ(笑)
投稿: みかん星人 | 2009年6月26日 (金) 午後 04時39分
おはようございます
公式のクローズアップ、「ステージシートのすすめ」みました
てっきりインタビュアーはこちらのタガー君かと思ってしまいました
劇場にタガー君が増殖したら、お連れの人がみんな、みかん星人さんに見えてしまいますね
投稿: まほちち | 2009年6月26日 (金) 午前 10時14分