『プレス・カメラマン・ストーリー』 @ 東京都写真美術館
東京の恵比寿には、みかん星人が大好きな「ミュージアム」が二つある。
『恵比寿麦酒記念館』には、
もちろん、ビールの歴史や製法の説明があって、面白い。
古いCMなんかは、なかなか笑える。
が、お目当ては「テイスティング・ラウンジ」だ。
だから、館内に入ると、順路を無視して右へ行ってしまう。
この日は、ミュージアムショップに面白いお菓子があったので購入した。
『大麦畑でつかまえて』というタイトルの北海道限定のこのお菓子は、
サッポロビールが「作るしかない」と努力した契約農家の大麦で作られている。
もちろん、スイーツはタガーくんが独り占め。。。
だから、マンカスくんは「飲みくらべセット500円」を独り占め。。。
もちろん、、、匂いだけでダウンしたマンカスくんでした。。。
閑話休題
『東京都写真美術館』で開催されている『プレス・カメラマン・ストーリー』のこと。
「プレス写真」、つまり「報道写真」を観ていると、
改めて「写真の力」を痛感する。
琵琶法師や講釈師の言葉も、ドラクロワの絵画にしても、
たった一枚の写真には敵わないと思う。
多少ピントが甘くても、露出が合って無くても、
「その瞬間」を切り抜いた写真は強烈だ。
特に興味深いのは、多くの人々を収めている写真。
例えば、政治のとある瞬間を写した写真に捉えられた様々な表情。
その瞬間の未来を知っている立場から見ると、
写真がいかに饒舌に人間について語っているのかを感じることができる。
この写真展は、その瞬間を捉えた写真がけっして偶然ではなく、
むしろ、カメラマンがどこかで意図して作画した可能性を感じさせる。
つまり「写真の力」を意識し、
未来にいる鑑賞者が何かを読み取ろうとするであろう事まで予感して、
「その一枚」を生み出し、残したのではないか?という事も意識してしまう。
数多くの作品(という言葉は似合わないか(笑))を観ていると、
カメラマンは、正に「その瞬間」にその場所に居たという事も意識しはじめる。
災厄の場であったり、戦場であったり、悲劇の場であったり、処刑の時であったり。。。
その中で「なにを伝えなければならないのか」を意識していた彼等。
写真を撮ったことがある者なら、
「イザ」というシャッターチャンスをモノにするのがどれほど難しいかが分かるけれど、
プレス・カメラマンの彼らは、冷静に対処している。
そんな、ブロ報道カメラマンの意識を感じることができる写真展だった。
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