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2009年5月 5日 (火)

『スラムドック$ミリオネア』

クイズ番組が大好きなみかん星人は、
何度か『アメリカ横断ウルトラクイズ』の予選に挑戦した事がある。
『アタック25』にも応募したけれど、一度も予選に呼ばれて無い(笑)

が、『クイズ・ミリオネア』という番組は、ほとんど観た事が無かった。
司会が好きでは無いというのもあるけれど(笑)
クイズ自体のレベルがそんなに高く無かったりして、興味が無かった。

Dog

映画の中でも、
「なんでこんな番組に夢中になるんだ?」
という問い掛けが出てくるが、つまるところそれは「夢」という事であって、
雑学を知る喜びは、ここでは、二の次なのかな。

さて、
アカデミー賞を取らなかったら観なかったかもしれない『スラムドック$ミリオネア』。
時系列を上手に操り、太く目立つ伏線を張り巡らして、
2時間をとても「映画らしく」まとめてあると思う。
このオーソドックスとも言える映画が、
『フロスト×ニクソン』、『ミルク』という政治劇や、
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『愛を読むひと』というドラマを押さえたのには、
たぶん、「勢い」とか「エネルギー」そして「可能性」がポイントだったのかもしれない。

ともかく、とてもパワフルだと思った。
登場する子どもが発散するエネルギーも、多くの人々が醸し出す猥雑な空気も、
「生きたい!」という勢いに溢れていて、不思議な清々しさがある。
 (清々しいとは言うものの衛生的ではないけれど

インド映画なのに「群舞」が出てこないなぁ、と思っていたら、
ちゃんと最後のクレジットで登場して楽しい。
しかも、ここでの役者の紹介の仕方が実に良いセンス。
ひつとの役を年代別に3人の役者が演じるのだけれど、
その3人を上手いこと紹介していて、ホント、恰好いいのだ。

カッコイイというところでは、警部役の人がいい感じ。
『ミリオネアになりたいのは誰だ?』の司会の人も、暑苦しくてよい。

ともかく、
「人生は、伏線の拾いまくりだ!」
と思わせるこの映画。元気になりたければ、どうぞ。

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