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2009年4月29日 (水)

『子供の情景』

Budda

ブログにパーツも乗せていた映画『子供の情景』を観てきた。

いまどきなのに「子供」という表記が不思議な感じだし、
原題は『BUDDHA COLLAPSED OUT OF SHAME』といい、
「恥ずかしくて仏陀はつぶれてしまった」みたいな意味だから、
どうもこの邦題が、一見しては、意味が分かり難い。
 (クラシックの曲に『子供の情景』ってのがあるしねー)

実際にこの映画をみて観ると、しかし、なかなか上手い邦題という気もする。
 (ただし、せめて『子どものいる情景』みたいなタイトルにしてほしかったなぁ)

舞台はアフガニスタンのバーミアン。
アルカイダが破壊した大きな仏教遺跡のある、あの町。
ちょっと考えれば不思議なんだけれど、
ずーっと昔には「仏教圏」だったところに、いまは「イスラム教徒」が居る。

あの大きな仏像も、爆破される前から顔が削られていたし、
つまりは、その辺りが抗争の舞台だったというのが、みているだけで分かってくる。

この映画は、そこで「学びたい」と感じた女の子の、
激動の一日を「子どもの視線」から描いてゆく。
これがまさに、
「ながく抗争の舞台だった場所に【こども】がいる情景」
そのものなのだ。

正直なところ、映画しては起伏も無いし、
「まったく、あの地方の男達は、どーしようもないなぁ」
という苛立ちを感じたりして、そんなに面白いものでは無い。
ただ、女性監督だからなのか、
「そんな場所でも、しっかり生きる女の子」の様子が、なんか面白い。

違う国、土地、文化に生まれていたら、、、という事を考えながらみていると、
ちょっとも、面白いかもしれないなぁ。

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コメント

みかん星人さん、はじめまして。
トラックバックありがとうございました。(*^-^*

>「そんな場所でも、しっかり生きる女の子」の様子が、なんか面白い。

健気でお人好しだけど、自己を保っている女の子でしたね。

投稿: BC | 2009年5月20日 (水) 午後 09時32分

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