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2009年4月19日 (日)

映画『クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』

年に一度のお楽しみ、しんのすけくんの冒険譚。
映画としては17作目なのかな、、、『オタケベ!カスカベ野生王国』を観てきた。

エコをテーマにした今回の冒険は、
「なにごとも、過ぎたるは、なお、及ばざるが如し」
というところか。
「最近は、地球を守るのが流行りなのか?」
という、父ちゃん・ひろし氏の言葉が実に上手い。

前作の『金矛の勇者』は、イマジネーション溢れる絵がとても素敵だった。
今作はテレビ版の絵コンテをやっていた「しぎのあきら」監督の作品で、
映画的な、スクリーンの隅々までに神経が届いている絵ではないものの、
とても分かり易い、物語をちゃんと表現した絵なのが「クレしん」的だ。

また、物語ではなく、その「絵」がオマージュ的で、
例えば、
狂信カルトの演説を「ゴンドラ」ならぬ「ブランコ」でやってみたり、
「ジェットコースター+でかい丸岩」という連環だったり、
画面に大きな文字が出てきたり(しかも「ふりがな」あり)して、
「あー、、、みたことある、この絵」という場面が面白い。
また「みたことある」という意味では、
敵ボスの回想シーンが影絵で表現されていて、
それが藤城清治氏の世界を感じさせるもので、ちょっと感動したり。
 (あの場面だけでも観る価値あり)

そう、その「回想」だけど、
『オトナ帝国の逆襲』では、父ちゃん・ひろしの回想が泣かせるものだったが、
今回は、母ちゃん・みさえの回想シーンがあって、これまた。。。

怪しい敵ボスの声は山寺宏一氏なのだが、これが本当に上手い!
彼の発する言葉一つ一つを意識してみると、
言葉に乗せるニュアンスというのがどれほど大切なのかを感じる。
真に人の心を動かすのは、やはり、心のこもった言葉なんだなぁ。

Thanks

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コメント

クラウドさん、コメントありがとうございます。

基本的に「マルチポスト」はしないようにしていますので、
ここに書いたものが、この映画に対する唯一の記事となります。
(『映画を語ろう』という場所には、別の観点からコメントを書いてきています)
と、いうわけで、ご期待には沿えません。

ところで、観客が減るのは、仕方の無い事かとも思います。
そもそもこのシリーズというか、原作自体、大人の為のマンガですし、
観客層はとても限られているものだと思うのです。
登場人物は5歳とその両親ですから、当然その世代が中心になるでしょう。
5歳の子はやがて入学すれば「クレしん」に関心を無くすでしょうし、
付き合ってきた親御さんも、映画好きで無ければ、観続けはしないと思うのです。

それが、コナン・シリーズとの違いですし、
逆にいえば、宣伝効果の薄い(ある意味で宣伝無用)映画だという事ですね。

しんのすけくんのファンは、一度彼の本当の姿を知ったなら、心の中では永遠ですよ。
きっと、たぶん、それで充分なのではないですかね。。。

投稿: みかん星人 | 2009年4月22日 (水) 午前 08時31分

はじめまして日記見ました、私はmixiのクレヨンしんちゃんのファンコミュニティに所属しているものです。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id332753/今日見てあとで、感想をぜひヤフーの映画クレヨンしんちゃんの 作品ユーザーレビューに投稿ご協力お願いします。年々観客も少なくなり、宣伝もコナンに比べ、少なくなっており、特に今年はかなり危険だと言われており、評価によって映画館に足を運ぶ人も多くなりしんちゃんのファンも増えると思うのでご協力お願いします。 これは強制ではないので、書かなくてもかまいません。その時は削除してください

投稿: クラウド | 2009年4月21日 (火) 午後 06時36分

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受信: 2009年4月24日 (金) 午後 12時18分

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