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2009年2月26日 (木)

『ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン』 バックステージツアー

『JCS』のイベントは逃してならない。

これは、みかん星にある格言のひとつです。
と、言うわけで、【バックステージツアー】に参加して来ました。

イベントは、舞台監督・笠原氏の司会で進行。
7度もの傾斜がついた10m四方の舞台と、
5台の大八車が特徴の「ジャポネスク・バージョン」の解説、そして質疑応答。
そのあとにもお楽しみがあり、なかなか充実したイベントでした。

ジャポネスク・バージョンは、1973年にこの演目を上演した時からのもので、
エルサレム・バージョンの方が、1976年と、後にできたもの。
当時のエルサレム版は「ドラマチック・バージョン」と呼ばれていたし、
その対比として、ジャポは「江戸版」と呼ばれていた時期があった。

ジャポの特徴は、5台の大八車やご神木といったものもあるけれど、
約300台ある照明が、ロックコンサートさながらに観客の目に晒されているのも特徴。
これはJCSが「ロック・オペラ」であり、ライブ感を出したいという演出意図。

さて、「大人8人分の仕事をする」ことから呼ばれた「大八車」は、
傾斜を30度、15度、10度、そして舞台と同じ7度に、そして水平に変えられる。
舞台に上がって、いよいよその本物と対面した。
思っていたよりも大きいし、かなり使いこんである。
実は、バックステージに行けるとわかってからの観劇だったので、
劇中に大八車がどう動くのかを注目して観ていた。
そこで初めて「車輪」が動いていない事に気がついた。
もちろん、あの大きな車輪も飾りではなく、ちゃんと回転はする、、、回してみた(爆)
でも、台車自体は、底部にあるキャスターで動くようになっている。
お陰で縦横に動ける自由を手にしている。
ただし、大八車が動くのは「音楽」がある時だけ。
観客と演者の集中を切らない様に、
そして装置でありながらも演出の一部として動くように、
実に細かく計算されて動かされているそうだ。

ステージに上がって、最初に、白い舞台に触れてしまった。。。
つるつるではあるものの、滑り易そうではなく、映画のスクリーンみたい。
続いて「石礫」が置いてあったが、それは「玉入れ」の白球のようだった。
人力車も置いてあったが、やはり最も注目したのが「十字架」だ。
木製で30キロあるというこの十字架は、それでもエルサレム版よりは小さいとの事。
手に釘を打つための仕組みは見られなかったけれど、
「どうやっているのか」は、あとで質問の中で開かされた。

質問といえば、この十字架の「抜き方」が面白かった。
幕が下りて、ああして、こうして、、、なるほどねー(笑)
ほかの質問では「ゴンドラ」への乗り方なんてのも傑作だった。

狭い自由劇場での公演で苦労しているのは、
舞台袖が見えないようにする事と、袖が狭いので装置の置き場を工夫することらしい。
どうやら、セットは「秋」で使っていたもの、そのままのようだ。

さて、質疑応答も終って、最後のコーナー。
役者さんが登場して、JCSへの熱い思いを語ってくれました。。。

登場して来たのは、金森勝さん、こと、キムスンラくん(笑)<逆か?

日本の文化を織り込み、和楽器の深みのある音の中で演じジャポ版は、
人間の愚かさと哀れさが際立ち、奥ゆかしくて好きだとのこと。
中でも「舞台そのもの」として存在する「白子」の活躍が素晴らしい。

劇団四季の研究生となり、この演目の「白子」として初舞台を踏む人も多いそうで、
今回の公演でも、そういう経歴を経てきた役者がいる。
そして、キムさんの呼びかけで、そんな若手が7名、登場した。

紹介順に、、、今村真悟くん、松田逸平くん(遊女の一人)、
安東翼くん、川畑 亮くん(ヨハネ)、藤山大祐くん、二見隆介くん(もう一人の遊女)、
そしてあの鞭打つマキャ・赤瀬賢二くんの7名。

彼らが「足場」たる役どころを経験し、
そこから見上げた先輩達の芝居を盗み、大八車の動きを研鑚し、
そしていま舞台に立って、歌い踊っている。

劇団四季のイベントに参加すると、いつも強く感じるのは、
「裏方」の人達の存在だ。
 (劇場のスタッフ、ではなくて、音響、照明、道具といったスタッフ)
舞台の袖の床に貼られたガムテープに、
道具の置き場が書かれていたり、「ユダ走り込み」という書き込みがあったりする。
そういう積み重ねがちゃんとあって、機能していて、
ようやく安全で、魅了される、スムーズな演劇が完成する。

今回のイベントで印象に残ったのは、ジャポの象徴「大八車」が、
道具であり、舞台であり、演出であり、そして新人達の研鑚の場であるという点。
夢中にさせてくれる理由の象徴を感じ取れたイベントだった。

あー、、、オフステージイベントにも行きたかったなぁ。。。

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コメント

こんばんは。
たまたまチケのあった日で、イベント拝見していました。
スンラさん!赤瀬さん!~素敵。
お話もよかったですね。感動しました。
松田さん(ゾウ・九郎ェ門)、二見さん(赤毛のアン・キット)、安東さん(南十字星)などのみなさんも拝見できて、嬉しかった。
大八車とはいうものの、大きくて「舞台機構の一部」、という感じでしたね。ヘロデ王の人力車がとっても華奢に見えました。

投稿: エリザ | 2009年2月27日 (金) 午後 11時31分

エリザさん、コメントありがとう。

はい、、、あの人力車は華奢でしたねー。
取り付けてある金の華も、妙に儚げに取り付けてありました。

登場してくれた「若手」の彼らと、
次はどこで、どんな姿で会えるのか、、、とても楽しみです。

投稿: みかん星人 | 2009年2月28日 (土) 午前 11時49分

>ライブ感を出したいという演出意図

なーるーほーどー!

ヘロデと花魁の新衣装を今回公演で初めて見たんですが、
(たぶん)松田さんのほうが裾短くてくるぶし丸見えなのが気になりすぎました(笑)

投稿: マッシュ | 2009年3月 1日 (日) 午後 12時47分

マッシュさん、コメントありがとう。

いやほんと、なるほど!なイベントでしたよ。
やはり「劇団で演出した演目」のイベントは面白いです。

花魁、本人は「遊女」と言ってましたけど、軽装になりましたねぇ。
男のクルブシですかぁ、、、ドキドキしちゃいますか?(笑)

投稿: みかん星人 | 2009年3月 1日 (日) 午後 10時46分

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