『マンマ・ミーア!』
待ちに待った映画『マンマ・ミーア!』が公開されて、早速観に行ってきた。
ここに何度か書いたけれど、ミュージカル・プレイ『マンマ・ミーア!』は、
みかん星人が「最も好きなミュージカル」だ。(但し、キャスト次第(爆))
だから、この映画は本当に楽しみだったし、
「映画ではどう表現されるのだろう」とワクワクしていた。
その期待は見事に満たされていた。
そして、舞台の『マンマ・ミーア!』がとても観たくなった。
(なにしろ、今のキャストなら文句無し(爆^2))
古くは『サウンド・オブ・ミュージック』という名作映画の成功例もあるけれど、
舞台演劇の「舞台となっているその場所」を背景にした映画化は、良い。
『オペラ座の怪人』でも、オペラ座の地下の様子が克明に描かれたことで、
(この映画の最高の魅力は、物語の整合性が確立していた点にあるのだが)
あのセツナイ物語が一層の深みを持って表現されていた。
この『マンマ・ミーア!』も、エーゲ海の「スコペロス島」を背景にし、
やや大袈裟なホテルの設定により(笑)主人公・ドナの日常が感じられ、
舞台ではいまひとつ実感できなかった「この20年間のドナの思い」を感じられた。
海の表情の使い方も上手い。
さらに、舞台では「アンサンブル」に過ぎなかった人々を、
「ギリシャ劇」の【コロス】に擬して使うことによって、
更に「その土地の物語感」を織り込む事に成功していると思う。
この物語に初めて接する人は、字幕を追って物語を掴む必要があるだろうが、
舞台の『マンマ・ミーア!』を観た事がある人は、ぜひとも、なるべく字幕を無視し、
この背景の景色と、役者の演技に注目して観てもらいたいと思う。
特に、『Slipping Through My Fingers』と『The Winner Takes It All』での、
アカデミー賞女優・メリルストリープの絶妙な演技は注目!![]()
ミュージカルプレイも、歌だけでなく、やはり「演技」が大切なのだ。
そうだ、「字幕」で思い出したけれど、ソフィーが「父」のこと呼ぶのに、
舞台の収録盤では”Daddy”と言っているのが、映画では”Father”だった。
「とうちゃん」が「おとうさん」になった感じかなぁ、、、ちょっとハリウッドな匂い。
そうそう、
時々読んだ字幕は、なかなかこなれていたけれど、ちょっとユーモア不足かな。
さて、、、ここから先は、内容に踏み込みます。
「唄う」というイメージが全く無いメリルストリープの歌唱が素敵だった。
唄いながらの演技ももちろんだけれど、息遣いや、「気持ち」の乗せ方が凄い。
この映画は、最近の映画の例に漏れず、アップの画が多く、
画面のほとんどを顔で占め、そして唄う場面が多い。
普段ならそんな場面でイライラするみかん星人だけれど、
舞台を観ている時に感じていた「もっと表情を観たい」願望が叶えられてか、
この映画ではむしろ心地よかった。
それは、とても可愛いソフィーでも同じで、
「あー、そういう感情でこれを唄いたかったのね」と妙に納得。
きっと、総ての歌がアフレコだと思うのだけれど、
そんな場合にしばしば感じる違和感も少なかった。
特に『The Winner Takes It All』でのメリルストリープの歌声は、
その場で録音したかのように自然に届いていた。。。びっくり![]()
舞台にあった曲のうち(たぶん)4曲が唄われなかった。
そのうちのひとつ『Knowing Me, Knowing You』は、
ピアースブロスナン演じるサムのソロだから仕方ないかも(笑)
実際、あの「20年分の教訓」曲は、舞台でも難しい部分で、
サムのキャストによっては退席したくなることもあったほど(爆)
退席したくなる場面としては、
やはりサムのリードで歌われる『I Do, I Do, I Do, I Do, I Do』も、
(「I Do, I Do, I Do, I Do, I Doを交そう」という台詞からして)
クライマックスにもかかわらず、舞台でもしっくり来ないことが多かった。
私が観た舞台(約20回)で、この部分が綺麗に流れたのは数回しか無い(笑)
で、映画でも、やっぱりこの部分のギクシャクは残っていて、
でも逆にちょっと微笑ましく感じられたのが可笑しかった。
ただ、よく考えると、
この後に映画でのみ唄われる曲、しかもサムのソロ曲があって、
「だったら『Knowing Me, Knowing You』でも好いのに」と思ったり![]()
唄われる位置が変った曲もあったが、
『Take A Chance On Me』は映画の方が自然だと思う。
また、もの凄く大切な『Our Last Summer』の位置も納得。
お陰ではじき出された感のある曲は、さらに上手い場所で生かされていて、泣いた。
この『Our Last Summer』が唄われる部分での展開で、
物語に一層の深みが増したとも思う。
他にも、タイトル曲『Mamma Mia』でのパフォーマンスで、
今まで感じていた「ドナと3人の男」の関係が少し違ってみえたりもする。
また『S.O.S.』につながるシークエンスでのサムとドナの会話の内容が変っていた。
この部分ではソフィーが抱えている(舞台とは異なる)問題が明示されて、
上手いとも思う。。。ラストの船出に見事につながるのだ。
多くのダンスナンバーの振り付けが舞台と全く同じなので、
「あー、ここで蔡くんが凄く跳んだんだよなー」という感じで舞台を思い出したり。
この映画でみた景色や背景、そして新しく感じたこと(例えばコロス)を加えて、
いま、舞台の『マンマ・ミーア!』が、観たくて仕方ない(笑)
ともかく、まさに唐突に唄い出すミュージカル映画の典型で、
感情の起伏がとても分かりやすく、だからこそ気楽に観ていられる(笑)
そうそう、
舞台では船の名前と、カーテンコールでしか出てこなかった『Waterloo』が、
この映画ではメロディーを引用したBGMとして登場しているので、ご注目。
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コメント
TBありがとうございました。
楽しかったですね!
ドナの20年間に納得です。
胡散臭いパパたちも。。
東京、大阪の会場の雰囲気ってどうなんでしょう?
金曜日の夕方・・30人もいない状態でしたが、前に座っていた女子大生の何人かが座ったままですが(笑)踊っていました。拍手も小さくしていましたよ!
私ら、一番後ろで歌っていました。((爆))
息子が何度か『007が歌ってる!』って。。(⌒▽⌒)アハハ!
歌っていい映画館もあるみたいですね・・2月1日は映画の日で・・大盛況でしょうね!
投稿: taka | 2009/01/31 11:08
すごくスゴク凄く観たいです!!!
舞台観劇後も期待して待ってます!!!
明日は映画いけないから…私は水曜に行こうかしら♪
舞台も凄く観たいですが、名古屋までは行けないです(泣)
投稿: 柴 | 2009/01/31 14:35
私も観に行ってきました~

舞台を1度でも観ていたので、余計に楽しかったです
アルプの福井さんにニヤけるわたし
投稿: hiro | 2009/02/01 17:29
takaさん、コメントありがとう。
私は、映画館ではかなり前方に座りますので、
エンディングではもちろんの事、
途中の何箇所かで、密かに手拍子し、唄っておりました。
キャストに関しては、いろいろ思いますねぇ。
メリルストリープは、世代的に違う気がします。
60年代生まれのジョディフォスター('62)とか、テータムオニール('63)
『ストリート・オブ・ファイヤー』で歌手を演じたダイアンレイン('65)
なんかではダメだったんでしょうか(笑)
特にダイアンレインだったら、
サム役は同じ映画に出ていたけど、
いまはすっかり見かけなくなったマイケルパレ('58)だったら凄いねー
あと、オーストラリアの快男児ビルは、ヒュージャックマンとか、
サムにはヒューグラントなんかだったら、歌がもっと良かったろうになぁ。
うーん。。。ブロスナンは、謎だ。。。
投稿: みかん星人 | 2009/02/01 23:52
柴さん、コメントありがとう。
名古屋、バカだから、行ってきちゃいました。
途中、何度か映画の場面を思い返していましたよ。
そうそう、映画を観て劇場に来た人も居ました。
「映画とは随分違うんだなぁ」と言ってて、
「日本語だから楽だよ」なんてことも。
ぜひ、無茶して、今月いっぱいの名古屋まで行ってください(笑)
投稿: みかん星人 | 2009/02/01 23:55
hiroさん、コメントありがとう。
最近、会報が届くのがとても遅い我が家です・・・・
映画と舞台の違いも書いて観ましたので、お時間があるときに、どーぞです。
投稿: みかん星人 | 2009/02/01 23:57
こんばんは、TBさせていただきました♪
舞台版ではハリーのギターと共に「Thank You For The Music」を歌うことで描かれる父達とソフィの絆が映画では近くの島へ繰り出して遊ぶという演出で描かれてるのが直接的で面白いなと思いました。
この映画、観客も歌えるカラオケバージョンも上映するらしいですね。みんなでカテコのように歌い踊っていいんでしょうか(笑)。
投稿: mari | 2009/02/09 00:39
レポ、うんうん頷きながら読ませていただきました!
同意するところがいっぱい~v
で、コメント欄拝見してまたまたびっくり。
ダイアンレインとマイケルパレのドナ&サムだったらホントすごいですよね!
昔、マイケル・パレ、すごく好きでした。
確か、「フィラデルフィア・エクスペリメント」で落ちた記憶が(笑)
投稿: たけこ | 2009/02/09 23:46
mariさん、コメントありがとう。
そう、舞台では「パパ達と過ごすソフィー」がありませんが、
映画の船上シーンは、とても素敵で大切な場面ですね。
だから、映画のソフィーが結婚式を止めちゃう理由も分かり易い。
パパとの時間は、それなりに満喫できたのでしょうし、
だからこそ、「ソフィーの未来」というテーマの変化も納得できたのです。
「カラオケ上映」は、こちらですね。
本気で踊りたい人限定のイベントにしてほしいなぁ。。。行かないけどっ。。。
http://www.mamma-mia-movie.jp/karaoke/
投稿: みかん星人 | 2009/02/09 23:48
たけこさん、コメントありがとう。
『フィラデルフィア・エクスペリメント』!なつかしー
時間もの大好きなみかん星人に取っても大好きな1本でした。
しかし、ほんと、彼はどうしているんだろう。。。と思って調べたら、
http://www.michaelpare-fanclub.com/j/
ほー。。。という感じです。
あー、ほんと、いろんなキャストで観たいですね(爆)
投稿: みかん星人 | 2009/02/10 00:10
こんばんは☆
みかん星人さん、はじめまして
TBありがとうございます。
アムネと申します。これからもよろしくお願いします。
マンマ・ミーア!のCDとアバのCDが
今、すごく売れているらしいですね♪
あんなに楽しい映画を見たら
やっぱ、CD聴きたくなっちゃいますよね♪
舞台では、荒川サム→渡辺サムに代わられた
との事……
私は、芝さんのサムと、阿久津さんのスカイを
観たかったです~。
投稿: アムネ | 2009/02/12 00:16
アムネさん、コメントありがとうございます。
私の中高時代を彩る「ABBA」ですが、
当然当時はレコードを買うお金なんて無いので、
ラジオ、しかもFENのトップ40とかで聴いていました。
ですから、いま、多少は余裕があるので、
改めてABBAのアルバムを買いたい大人が多いって事なんでしょうね。
そう、、、名古屋のキャストが変わってしまいました。
もう、お薦めできる舞台ではありません(爆)
投稿: みかん星人 | 2009/02/12 18:28
>☆みかん星人さま
メリル・ストリープさんの熱唱に感動しました。歌に心を込めるとはこういうことなんですね。
サム役をオーディションし、渡辺さんを選んだ浅利センセ、律儀さに感心という余禄もありました。
投稿: とみ(風知草) | 2009/02/12 21:09
おとみさん、コメントありがとう。
情感が込められた言葉が、
自然とメロディーをまとい、
そして相手へ音楽として届く。。。まさに「ミュージカル」でありましたなぁ。
渡辺さんに関しては、言葉を持ち合わせておりませんわ(爆)
投稿: みかん星人 | 2009/02/13 23:49
ドンペリさんも書いていますが、メリル・ストリープの歌に関しては、未見でしたら、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』を、是非観てください。この映画のキャスティングにも、きっと影響あったと思います。
投稿: hacker | 2009/02/25 22:26
hackerさん、コメントありがとう。
あー、、、その映画は見逃しています!
たぶん録画したと思うので、近いうちに観てみましょう。
欧米の役者は、意外と思わぬところで歌っていたりしますね。
ユアンマクレガーくんなんて、ミュージカル・スターみたいだったり(笑)
そういうのも、集めてみたいなぁ。。。
投稿: みかん星人 | 2009/02/26 01:06