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2008年12月 8日 (月)

『WALL・E / ウォーリー』

ディズニー&ピクサーの最新作、『ウォーリー』を観てきた。

ピクサーの映画は、本当に「何も知らないで観た方が好い」映画が多い。
 (まあ、ほとんどの映画がそうなのだけれど、
  例えば『レッド・クリフ』などは、ある程度知って観た方が楽しかろう)

その一番は『Mr.インクレディブル』で、
ほとんど内容を知らずに観たあの映画は、この展開が最高に楽しかった。
おおよその結末が予感できていた『カーズ』も『レミーのおいしいレストラン』も、
「なるほど、そういう・・・」と感心し感動できる映画だった。

さて、『ウォーリー』。
余りにも事前の宣伝が過剰、というか、露出が多くて心配した。
なるべく触れないようにしてきたものの、
「あの映画」と「この映画」と、基本的な設定を知ってしまったし、
実は、そこから想像していた物語と、本編はほとんど違わなかった(笑)

でも、だからこそ感じた奥行きの深さが、とても楽しかった。
それこそ、「オーソドックスなミュージカル映画」を(或いは『CFY』を)観る楽しさ。
まさに【ボーイ・ミーツ・ガール】の面白さに溢れた1本だ。

Walle

映像の「塵加減」がなかなか。
みかん星人は、映画館のかなり前方(この時は3列目!)で観るのだけれど、
埃の感じ、星屑の手触り、俯瞰する宇宙、、、総てが(観たこと無いけど)リアル。
面白いのは、最も細密に描かれているのが主人公の【ウォーリー】君なのね(笑)

さて、、、ここから先は『ウォーリー』を観た人限定です。

もしかしたら、
まだ観ていない人にこそ、知っていてほしいことなのかもしれないけれど(笑)
先ずは、この映画の中で、とても重要なメッセージを持っている、
1969年のミュージカル映画『ハロー・ドーリー!』に関して。

1964年にブロードウェイで上演され、
『マイ・フェア・レディ』を抜くほどにロングランされたこの『ハロー・ドーリー!』は、
TDSの『アンコール!』でも歌われていたタイトル曲で有名。
ただ、その物語を知っている人は少ないかもしれない。
というか、映画そのものを観た人も、少ないのかな?

この映画は「休憩」が入るほど長い(150分)のだけど、
ウォーリー君が気に入っている部分は、映画のはじめの方。
「彼女いない暦28年と3ヶ月」の男の子?が、
「都会へ行って、好きな人が見つかるまで帰らない」と歌うのが、
『日曜日は晴着で』という陽気で踊りたくなってしまう曲。

『ハロー・ドーリー!』でこの曲を歌っているのは、
ちょっと変った風貌?の「マイケル クロフォード」という青年です。
が、この「MICHAEL CRAWFORD」という名前を聞いて「ピン」と来た人は凄い。
そう、ALWの『オペラ座の怪人』のファントム役オリジナルキャストが、後の彼なのです。

『ウォーリー』では、この曲に合わせてウォーリー君が踊るところが、実に可愛い。
観ながら、私は淀川長治さんを思い出していました(笑)
淀川さんが、神戸で、初めてチャップリンに会った時のエピソードは、
映画がもたらす喜びや希望、そして体で表現する強さを教えてくれた。
彼女の前で、いぢらしいほど可愛く踊るウォーリー君、最高だよ。

そもそも、この映画の主役二人(?)は、ちょっと無口で、
その感情の交流が「体の動き」で表現されていて、まさに「無声映画」の感。
つまり、チャップリンの面白さが、特にウォーリーには、あるんだよね。
こうして「動きの面白さ」を充分に描いてあるからこそ、
「動き」という部分で苦労する後半が生きてくるし、
互いの名前を呼びあう様子が感動的にもなる。
 (あのイヴのどこに、ああいう表現の感情が潜んでいるのかなぁ(笑))

後半は、また、映画へのオマージュが一杯なのも嬉しい。
『2001年宇宙の旅』そのものが、隠しもせずに使われていたりする。
人が「どー」っと流れてゆく様子には『タイタニック』のイメージも重なるし(笑)
いたるところにポップアップされるディスプレイには『ブレードランナー』の匂いもする。
映画の過去へのオマージュだけじゃない、
人類の歴史にもエンドクレジットでオマージュを捧げている。
いつものことだけれど、PIXERのエンディングは、素晴らしい。

映画をまとめるために織り込まれた「テーマ(の様なもの)」は、ちょっと要らないけれど(爆)
 (だって、なんだか『風の谷のナウシカ』みたいだったりするし・・・
  そーいえば、イヴの飛行シーンは、メーベみたいだったなぁ・・・)
たぶん、総ての台詞を消ししまっても、
画と音楽だけで充分に楽しめる、ちょっと楽しい映画だと思う。

さて、ピクサー映画でお馴染みの「短編」
これまた、どこかのテーマパークで観た様なマジックで楽しいぞ!

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コメント

TBありがとうございます!
色々なメッセージが託された作品・・そんなに大げさに考えずに見たい作品でもあります!
DVDになったら何度も見てしまうことでしょう!(・m・ )

投稿: taka | 2008年12月 9日 (火) 午前 11時43分

takaさん、コメントありがとう。
そしてTBもありがとう。

そう、メッセージは無視しましょう(笑)
なんかね「今更」なメッセージでしたしね(爆)

ピクサー作品のDVDは、どれも「何度も見るDVD」で、
コストパフォーマンス的には500円DVD以上ですよ。
特に『カーズ』は、月に一度はPCのトレイに乗りますwink

投稿: みかん星人 | 2008年12月10日 (水) 午前 12時39分

みかん星人さん、こんちには。
「さて」の先は、ちゃんとWALL・Eを観てから…と思ってとっておきました(笑)
「ハロー・ドーリー」って、クロフォードだったのですね。全然気づかずに聴いてしまいました。…そっか…。
それ以外はもう全部、「かわいい、かわいい、かわいい」で。実は私も淀川さんを思い出しながら観ていました。

投稿: きし | 2009年1月11日 (日) 午後 12時30分

きしさん、コメントありがとう。

やはり淀川さんでしたか!
あの、応援したくなる雰囲気、本当に可愛い!

『ハロー・ドーリー!』の記事もご用意しましたので、
こちらも、映画をご覧になられましたら、読んでやってください(笑)

投稿: みかん星人 | 2009年1月11日 (日) 午後 10時01分

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» WALL・E/ウォーリー [思うこと...taka]
『WALL・E/ウォーリー』見てきました。 内野さんと悩んだ末にやはりこちらが先でした。(笑) すっごく良く出来ていて楽しめました。 と言うより、終わったら少しだけ重い気分になります。 さすが、ピクサー作品・・ドラマがあり、大人をうならせます。 表情のある小さなロボット・・ロボット界でも『女』が強いぞ~~って感じで某陣内夫婦が浮かんできました。うちも一緒か?ヾ(>▽<)o 29世紀の荒れた地球を飛び出し宇宙で生活する人間。 エンドロールでは壁画などで残っている宇宙人や宇宙船を思い出... [続きを読む]

受信: 2008年12月 9日 (火) 午前 11時44分

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